他社のタブレットへの追随で、Appleの革新性が衰えた証だとする評論家も多いが、自分はそうは思わない。
iPadとAndroidタブレットとの最大の違いは安定性だ。Androidタブレットはメーカーによってボタンの配置や機能の実装方法が違う。同じメーカーでも現行モデルと次期モデルで互換性が保証されるかどうかはアヤシイ。
互換性が保証されないモノを面白がる時代でもないだろう。昔のようにモデムを繋ぐのに試行錯誤して半日使うヒマはない。
そう考えると、Androidがガジェット以上になる余地はあまりないように思う。それを危惧したGoogleはガジェットからインフラを目指せる事を証明するためにNexusを作ってみたのではないだろうか?
こういった観点から見ると、iPadは既にインフラシステム足り得る安定性を持っている事は明らかだろう。では、何をするかと言うと、iPadでは取り込みきれなかった市場を創り出す事が考えられる。
iPadの最大の弱点はその重さだ。持ち続けるにはやや重いが故に定置型の使われ方が多かった事は間違いない。だからと言ってiPhoneではできることに限りがある。つまり、iPad miniはそういった市場に向けたモバイルに振ったデバイスなんだと思う。
だから、iPad miniは他社に追随したものではなく、iPadの利点を活かしつつ新しい市場を創り出すために生まれた。そして、今なお供給が追い付いていない事は、その市場が大きい事の証左かも知れない。
Appleの次の一手は、iPadをより定置型に振ったもの、やはりAppleTVだろう。それは、WiiUのように、他のiOSとの連携が前提にあるようなものではないだろうか。
単なるガジェットを作っている会社とインフラ化まで見越したラインナップを考えている会社では、打つ手の深みが全く違う。iPad miniを他社の模倣と見ている人はこの視点が抜けていると思う。
2013年1月28日月曜日
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