2011年4月29日金曜日

初カプセル

カプセルホテルというものを初めて利用してみた。慣れたら問題なさそうだが、今回に関して言うと、あまり熟睡できなかった。

名古屋に出張して、久しぶりに友人と飲みに行き、最終の新幹線で帰ろうと思ったら、事故で新幹線がストップ。終電なので、そのまま動いたとしても、新横浜についた後の足がないと思い、すぐ宿を探した。

結構飲んでるし、シンプルに寝るだけなので、カプセルを体験するチャンスと思い、駅近のホテルを予約。楽天トラベルを使い、ポイントを使って、一泊1,700円。

6Fの宿泊スペースを見てみると、蜂の巣のように一人分のコロニーが整然と並んでいる。タバコ臭い。2Fのロッカーを見てみると、着替えが置いてある。3Fの風呂を覗いてみると、脱衣所的な場所は無い。

そうか、とりあえず2Fで裸になって、裸のまま3Fで風呂に入って、2Fに戻ってきて、エレベーターで6Fに行くのか。。。という流れを確認して、2Fで着替えをしようと思ったら、隣にも着替える人が。おもむろに裸になり、パンツも履かずに着替えを着用。慣れた人のルールはこうなのかな?

あまり落ち着かない中、風呂に入って着替えをして、自分のスペースに入ってみた。

FRPで出来た白い空間。ある意味で未来的な空間。外界との仕切りはロールカーテンのみ。入ってくる人の足音などが、時々聞こえる。

相互信頼をベースとして日本的なシステムだと感じた。海外だと襲われてもおかしくないシチュエーションだと思う。

ガサガサと出入りする音、布切れ一枚の仕切り、鍵の無い空間。何らの安心感もない。飲み会の後で、もとよりあまり熟睡感がない中で、一層神経に障る。

そのまま朝に。
外の空気がおいしい。早朝の新幹線で東京へ向かった。
まあ、一つの経験としては良かったが、カプセルには慣れが必要だということが分かった。

2011年4月27日水曜日

新しいインフラの導入

WiMaxにしてみた。

それに伴って、今まで持っていた自宅のネットワーク回線とソフトバンク回線(iPhone)を解約した。つまり、家の中でも外でもWiMaxで一本化したということだ。携帯電話はドコモにMNPした。

これはなかなか良い選択だったのではないかと思っている。まず、コスト圧縮効果が大きい。おおよそ2/3になる予定だ。そして、外でのiPhoneもPCも自由自在。以前よりもネットが近くなった印象だ。

iPhoneに関して言うと、常時接続されている状態から、意識して繋ぐ状態に移行した。これも自分的には良かったのではないかと思う。ある意味で、iPhoneの呪縛から放たれたように思う。

iPhoneは3Gも4も発売すぐに手に入れて、かれこれ3年近くiPhone生活を続けており、若干マンネリ化していた。いつでもネットに繋がると、特にツイッターをフォローしていると、四六時中iPhoneを握っていることになる。少しネットと距離を置くと、いい感じでiPhoneと付き合えるように思う。電話もSkypeが使えるので、全く問題なし。そして、3G回線を使わずに、機内モードにしておくと電池の保ちも良い。

一方で、携帯電話としてのドコモは無料の端末を選んだが、期待値が低いのでまあ満足。しかし、わざわざMNPしてまでキャリアを乗り換えてきた人に対して、もう少し待遇が良くてもいいんじゃないか、と思う。ともあれ、憧れのモバイルSuicaも導入し、端末(L-04B)の出来は良くないが、こちらはこちらで快適な携帯ライフになりそうな気がする。

唯一の懸念は、WiMaxの電池の保ち。WiMax回線をWi-Fiでルーティングしているのだが、どちらか一方の回線を掴んでいる時はスリープしない設定になっている。そして、iPhoneは何のアプリが原因か分からないが、かなり頻繁にネット回線に繋ぎにいこうとしている。つまり、WiMax端末がスリープせず、定格の8時間きっちりしか保たない。8時間って、ずっと使っていると意外に短いので、手動でオン/オフをしなければいけない。これが面倒くさい。ファームウェアの改善を望む。

いずれにせよ、この体制でしばらく続けていくことになる。今の所、満足しているが、今後はどうか。WiMaxのファームウェアの出来に掛かっているように思う。

2011年4月25日月曜日

マチカドサーチエンジンからファインド・アラウンドへ

最近、サービスを少し見つめ直したことは以前に書いた。それに伴って、サービス名を「マチカドサーチエンジン」から「ファインド・アラウンド」に変更しようと思っている。

今まで検索という行為に微妙な違和感を抱き、見つけることができるサービスとして、構築した事を考えると、サービス名にサーチエンジンと入っているのは、どうもスッキリしなかった。なので、周りを見渡す事ができるという意味を込めて「ファインド・アラウンド」としてみようということ。

そして、本サービスには3つの大きなメリットがある。

まず、「テナントだけを対象にしたものではなく、ショッピングモールにおけるお客さまの回遊性向上を目指したもの」だと言う事。これは意外にレアな視点で、通常お店単位か地域単位かの極端な二択である場合が多い。商店街やショッピングモールといった100件程度の集合体を対象にしているサービスは、たぶんない。逆に、これぐらいの集合におけるサービスとしては今の所ベストと言える。

次に、「ステッカーを貼って情報登録するだけで、電源/ネット回線等が不要」という手間の少なさ。電源を使ったり、ネット回線が必要だったりするサービスはいろいろあるが、お店に直接、現地で提供するサービスとして、そういったインフラを準備する必要の無いサービスはあまり見た事が無い。ステッカーを貼るサービスも、ステッカーから誘導されるサイトはトップページである事が多く、アクセスしてからの手間が多い。その点「ファインド・アラウンド」は間違いなく手間が少ない。

最後に、「ペイバックサービス」による実質的なコストメリット。利用料が無料のサービスでも、情報を提供する側は大抵お金を払っているもので、どんなサービスでも、視点によってはそれなりにコストが掛かる。「ファインド・アラウンド」でもテナントには(競合に比べて格安の)プラン料金はお支払い頂くのだが、その料金の一部を商店街やショッピングモールの管理団体にペイバックしている。これは、管理するテナント数と、その登録して頂くプランにもよるが、実質的にプラスになる場合もある。こんなサービスってあるだろうか?

そんなメリットがあるエリア活性化サービス「ファインド・アラウンド」。ぜひご活用ください。

2011年4月22日金曜日

日本は変わらず、ただ淡々と沈み行く

震災は、日本を大きく変えるきっかけになると思っていた。が、今となっては儚い夢かもしれない。

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まず、エネルギー需給のあり方。

それは作る側も使う側も巻き込んだ大きな大きな話になる可能性があった。

原子力に頼れなくなった作る側は、再生可能エネルギーをフルに活用せざるを得なくなる。その不安定さを運用でカバーしつつ技術開発を進める、という美しいストーリーは誰もが思い描いていたんじゃないだろうか。

東京電力は、その職責を果たすべく電源をかきあつめ5,700万kWにまで達しようとしている。通常の夏のピークが5,500万kWである事を考えると、節電なしに済みそうなレベルである。このような状態で省エネのインセンティブは働くのだろうか?きっと、ドラスティックな変化は期待できないんじゃないかと思う。

効率の悪い再生可能エネルギーは、原子力で電源が足りないからこそ上がってくる話であって、電力供給が何とか間に合いそうという前提においては、積極的に導入する意味もないだろう。
このような状況だと、原発は必要悪という位置づけで存続し続けることになりそうだ。そして、FUKUSHIMAは忘れられる。

つまり、電力が足りないという事実を、企業努力で幻想化しつつあると言える。東電にとっては、有利な方向になってきている。

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次が、エネルギー融通の話。

関東以西に出かけると、その明るさに驚く。今まで普通だったのに。話を聞くと、震災後しばらくは節電機運が高く、何かと省エネに励んでいたようなのだが、いくら頑張っても東北や関東の人のためにならないと分かると、従来通りに戻っているらしい。当然だろう。経済活動を減退させる訳にはいかないので、役に立たない自粛は、それこそ自粛しないとバカだ。

どうしてそうなるかというと、電力周波数の問題で東西で融通し合えないからだ。

もし、電力を融通し合えたら、関西の省エネ努力が意味を持ち、日本全体で痛みを分け合う事で最小化することができるだろう。今回の震災で、復興に向けた最大のポイントは、以前にも書いたように地域間の意識差を無くす事だと思う。現状でいうと義捐金レベル、要はお金でしか地域間コミュニケーションができていない。こんなの長続きする訳が無い。

本来なら、今掛けるべきコストは電力周波数統一に向けた設備投資であって、それが無い限りはエネルギーの問題を解決できない。今の状態では、日本中を巻き込んだエネルギー改革はありえず、欧米、アジアの各国に遅れを取るだろう。

そして、地域独占企業たる東電にとっては、周波数を統一しなければ競争をしなくてすむので、メリットが大きい。

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最後が、都市デザインの問題。

津波によって完膚なきまで痛めつけられた三陸地方を、新しい都市の一つのモデルにしたい、というのは誰しも考える事だろう。被害に遭われた方には大変申し訳ないのだが、日本の国土の内、人が住める場所でゼロから都市のあり方を考えられるのは、今現在三陸地方しか無い。

これには少しの希望を持っていたのだが、最近、「三陸海岸大津波(吉村昭著)」を読んで、考えが変わった。本書のp.172にはこうある。

「田老町は、明治二十九年に死者一、八五九名、昭和八年に九一一名と、二度の津波来襲時にそれぞれ最大の被害を受けた被災地であった。「津波太郎(田老)」という名称が町に冠せられたほどで、壊滅的打撃を受けた田老は、人が住むのに不適当な危険きわまりない場所と言われたほどだった。

しかし、住民は田老を去らなかった。小さな町ではあるが環境に恵まれ豊かな生活が約束されている。風光も美しく、祖先の築いた土地をたとえどのような理由があろうとも、はなれることなどできようはずもなかったのだ。

町の人々は、結局津波に対してその被害防止のために積極的な姿勢をとった。」

地元の人はこういったメンタリティで土地を見ている。当たり前だと思う。

国が被災地を買い上げ、新しいグランドデザインと犠牲になられる方への賠償などを含めて周到に検討し、着実に、しかも素早く実行して行かないと、このメンタリティを覆す事はできない。

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菅内閣は、会議でこういった事に対する結論を導きだそうとしているようだが、大きな方針は議論するまでもなく決まっている。エネルギー政策で最重点は電力周波数の統一であり、都市デザイン政策では、被災地の国有化である。

この二つが実現できない限りは、日本に新しい夜明けはやってこないだろう。

2011年4月20日水曜日

日本の技術力

FUKUSHIMAを見ていると、日本の技術力って何なんだろうと思う。

米・GE製の原子炉は無事だったが、国産の建屋や配管などは破壊された。最高の技術力を誇っていたロボットは、いざというときには使えず、米・iRobot製が投入された。被爆国として絶対安全と信じていた原子力技術は、緊急事態に陥ると何の役にも立たず、結局汚染水の処理は仏・アレバにお願いする事態になった。

この分だと、湿度が高すぎて作業ができない2号機の換気・除湿には、英・ダイソン社が名乗りを挙げるんじゃないかな。

日本企業は、この事態に対して何かをできる技術力を持っているのだろうか?もし持ち合わせていないとしたら、日本の技術体系構築には欠点があると思えてならない。

日本のロボットは、キレイな所でしか活躍できないらしい。iRobot社はルンバ(自動掃除機)でロボットの商用化にも成功しており、かつ、人が活動できない(放射能で汚染された)場所でも動けるロボットも持っている。日本企業がこのアイデアを企画会議に出したら、前者は重要でも緊急でもなく市場もないと判断され、後者は非常に極めて稀なケースでしかないと言われ、良くて予算縮小、もしかしたら取り止めになるかも知れない。

こういった事態に対応できないとしたら、誇るべき日本の技術力というのは、本質的にはレベルの低いものだと判断せざるを得ないだろう。

2011年4月18日月曜日

見つけるから、見つかるへ

先日の「不安感を変化に」というエントリーの最後に書いた、「人々が漠然と抱いている思いを結晶化させて、分かりやすく提示しなければ。Kozchiの場合は何だろう。」というフレーズについて考えていた。

商品やサービスが社会に与えようとしている価値、それは不安や不満がベースになっているはずだ。より良い製品や生活を目指して、そこに横たわる課題を解決するために、新しい技術や考え方が生まれる。ただ、その課題というものは容易には見つからない事もある。特に、自己完結するのではなく、ユーザーを始めとする他者とのインタラクションから生まれるものについてはなおさらだ。

Kozchiは、集客施設とテナントと個人を対象としたサービスだ。そこにある不満は元を正せば、自分が個人で感じたものなのだが、改めて煎じ詰めると「見つける」という行為に対する不満なんじゃないかと思う。

つまり、検索が持つ制約を潜在的に感じていたのだと思う。

検索は、個人が持つ「気持ち」「イメージ」「記憶」「スキル」などに依存した方法で、要は利用者の意識と知識で「見つけてもらう」ためのメソッドだと言える。

よくよく考えてみると、これって結構ハードルが高い。自分を振り返るとどれも曖昧なことが多い。何を食べたいかのイメージは、案内板を見て決める事も多いし、どんなお店がどこの施設に入ってるかなんて、ほとんど知らない。幸いにして検索スキルは持ち合わせているから、それでも何とか見つける事ができるけど、高齢者はそうでない人も多いだろう。

世の中は「見つける」ナビゲーションばかりだけど、「見つける」には前提条件が必要だ。実際、街中にいるときはお店を探しているようで探していないし、探していないようで探している事が多い。そんな曖昧さに「見つける」という行為は対応できていないように思う、というのが検索に対する不満だ。

Kozchiは「見つかる」ナビゲーションとして、そのような不満を解消できるものと考えている。

もう探すのは止めてもいいんじゃないかな。「見つける」から、「見つかる」へ。そんな呼吸をするような、自然なサービスが求められている気がする。

2011年4月15日金曜日

上と横

組織で議論をすると、前を向けない。いや、最初の取っ掛かりとして、担当者レベルで議論している間は、全員が前を向いて話をしているんだけど、組織の了解を得る段階で、前を向くことを忘れる。

最初は発散気味に、そのうちに正論に囚われつつ収束に。最後の段階で見ているのはいつも、上と横。特に真面目な会社ほど、第一段階が一番弱く、段階を経るごとに強くなる。

まぁ、つまらんよね。
どんどんトゲがなくなり、話が小さくなる。どんどん特徴が無くなって、あまり突出的なコトも盛り込めなくなる。どんどんつまらなくなって、どんどん興味が無くなる。

過度な責任を取らされないように提案を丸める議論が繰り返され、言質を取られないようにエンピツは舐め尽くされ、当初のコンセプトや勢いはどこへやら。

こんなプロセスから生まれる提案が、人の興味を引く、素晴らしいものになろうはずかないだろう。

東電に限らず、日本の大企業はどこも官僚だねー。

2011年4月13日水曜日

不安感を変化に

今回の都知事選を受けて、カトラーさんが「不安感を変化に結びつけられなかった事が、石原氏以外の候補者の敗因だ」と書いていたが、これって色んな局面で使える分析だと思う。

新規事業を立ち上げるにしても、利用者が抱く何らかの不満や不安を的確に捉え、理解した上で、変化に結びつけるような事業の枠組みやキャッチフレーズに置換えて行かなければいけない。それができなければ、結局、変化は起こらない事は、今回の都知事選で明らかになった。

そうなんだよ。
事業においても、決して利用者側に問題があるんじゃなくて、作り手側に、利用者が(潜在/顕在を問わず)感じている不満/不安/不利益/不透明について正確に理解し、さらに変化に結びつけられるような形で提案する事が求められているんだ。

都知事選で言うと、震災前は「日本のエンジン、東京の活性化」あたりかな?震災後は「脱原発社会」なんだろう。

真面目なだけじゃダメ。人々が漠然と抱いている思いを結晶化させて、分かりやすく提示しなければ。Kozchiの場合は何だろう。

2011年4月11日月曜日

任天堂-"驚き"を生む方程式-

今は事業が極めて絞られている任天堂も、その昔は多角化を推進していた時期もあり、タクシー会社まで経営していたらしい。創業家の先代山内元社長も今ではカリスマだが、かつてはかなり迷走していたとの事。

ある時期に「ソフトが主、ハードが従」と見切った事から、現在の任天堂の躍進が生まれている。

ソフトは、”人間が生きるために必要なモノを扱うわけではないので、喜びや驚きがないと見向きもされないし、わかりやすく快適でないとそっぽを向かれてしまう”という意識が根底にある。逆に、”モノづくり=ハード=必需品。このカテゴリーにいる会社は、より良いモノを安く作ることが至上命題である”とする。つまり、”技術や性能、価格といったハードの出来ではなく、コンテンツの面白さやルール、仕組み、すなわちソフトの出来が求められる世界である”と、ハードとソフトの違いを表現している。

さらに”娯楽に徹せよ。独創的であれ。必需品と区別しろ。身の丈を知れ,,,”など、山内の教えは明文化される事無く任天堂の企業文化として浸透している。それは”よそと違うことをしなさい、人は同じことを続けたら飽きてしまう、環境の変化に大して柔軟でありなさい、過去に成功した方法が未来にも通じると思ったらいけない...”という理解に繋がっている。

そして、山内が定義した任天堂の社名の由来は”人生一寸先が闇、運は天に任せ、与えられた仕事を全力で取り組む”という意味が込められている。”人事を尽くして天命を待つというのは違う。人事は尽くせない。努力は際限ない”ということから”最後は天が決める。それまでは最前を尽くせ”ということだ。

さらに凝縮すると、”いい時は運に感謝する。悪い時は運がなかったと思い、次へ行く。常に平静であれ”と考え、”失意泰然、得意冷然”という座右の銘にたどり着く。

山内思想のインパクトが強くて、引用ばかりになってしまった。今後は何かとサービス/ソフトへ軸足を移していく必要があると思う。その時は、やはり必需品と言えるようなものではなく、生活に潤いをもたらすようなモノを提供する事を目指す必要があると思う。つまり今後、山内思想はますます重要になるだろう。

すなわち今の世に生きる我々の基本的な心構えは「失意泰然、得意冷然」たるべき、という事だ。常に淡々と前を向いて進もう。

2011年4月8日金曜日

Try Wimax !

最近Wimaxが気になり出した。

理由の一つはiPad。自分の日常の中にiPadを入れ込む為にはどうしたらいいのかを、iPad2発表後からずっと考えていた。というのも、MacbookAirとiPhoneを所有している身としては、iPadをどのシーンで扱っていいのかが、しっくりこなかったからだ。闇雲に買えるほど余裕のある生活もしてないし。

MacbookAirは本当に良くできていて、1kgほどのマシンだけど非常に高性能で、Web/Mail/iLifeときどきイラストレータ程度の使い方だと、全く問題ない。今までで持ったノートパソコンとしては間違いなくベストだと言える。発売日に購入し、日常的に持ち歩いている。

また、iPhoneも3Gを販売を開始してすぐの7月に買い、その後2年使って、またもや販売開始直後に4に買い替えた。で、9ヶ月ほど肌身離さず使っている。

そんな中で、iPadは興味がありながら手を出せずにいた。その状況は今も変わらないのだが、なんとかiPadを生活に入れ込む方法はないかと考えていた。

そこで、Wimax。

自分の通信環境とコストを見つめ直すと、家のネット回線+携帯電話で7,000〜7,500円/月ほど掛かっていることが分かった。これを原資にして、通信環境を変えてみようと思い立った。

Wimaxを調べてみると、長期契約縛りで3,880円/月。これは現在のネット回線(2,500円)よりかなり高い。ただ、2台目を200円/月で持てると書いてある。同時利用はできないものの2回線を4,080円/月で持てる計算になる。これは安い。

で、iPhoneをMNPして、docomoの最安プラン/0円端末に変えれば月々1,000円も掛からない。つまり、電話はdocomo、モバイルインターネットはiPhone+Wimax、家のネット回線もWimaxとすれば、現在の環境をほとんど変えずに約5,000円/月にまで圧縮できる。

しかも、屋外でMacbookAirを使えるようになるし、iPadもWi-Fiのタイプで済む。

良い事ずくめなので、Try Wimaxに申し込んで2週間使ってみる。

都内から自宅まで、大体のエリアで使える事が分かった。また、大阪でも使えた。どこでも、そんなに電波状況が良い訳ではないが、通信速度は2Mぐらい。YoutubeやUstreamは見れる速度だ。問題なし。

もうすっかり気持ちはWimaxに傾いている。

2011年4月6日水曜日

地震/津波/原発の状況が分かるサイト

震災後3週間以上が経過し、現地の情報が様々な形でまとまってきてます。本当にとんでもない事が起こっています。日本の歴史は2011.3.11以前と以後で大きく分かれるでしょう。当然、3.11以後の世界について、どうあるべきか、少なくとも今後50年を見越した国の形を皆で作って行く事が求められています。そのためには、正確な状況把握が必要です。以下に、今回の出来事についてまとめたサイトを並べます。もちろん、これ以外にもまだまだありますが、とりあえず。

■地震について
防災科研のサイトです。今回の地震がいかに大きく、いかに従来と違うかが分かります。3/11のデータからM9.0のものを見つけ出し、一番下の方にある牡鹿とか気仙沼を見てみると、2つの地震が連続で発生している事が分かります。また、浦安や横浜ではそれらが一体化している事も分かります。他の地震と比較すると、震動の大きさも長さも、今までの常識を覆すものだと理解できます。

・言わずと知れたGoogleの震災情報まとめサイト(Crisis Response)。驚くべきスピードで開発されました。こういった事態において迅速に意味のある貢献ができる事は何より素晴らしい。Googleも大企業化してきて、最近あまり面白くないねと思ってたら、やはり地力が違います。自社のできる事を見極めて、最大限に発揮できる仕組みを持つ組織は強い。

・(追記)NewYorkTimesの特集記事。あちらの人は本当にビジュアライズが上手で感心する。地震に関連する情報が本当によく分かります。必見です。

■津波被害について
被害の全体像が分かります。マピオンは「津波によって失われた道路や建築物の位置などの被害状況の把握をしていただき、復旧対策のお役に立てることを期待しております」としています。

Googleが公開した地震直後の画像を理解し易い形でまとめてます。地震や津波は土地を自然に戻そうとしているのが分かります。

■被災者について
・応援として派遣された看護士さんを通してみた被災者の風景です。涙なくしては読めません。

津波をくぐり抜けたライフセーバーの被災状況です。鍛え抜いたライフセーバーですら、ギリギリの状況なのが良く分かります。なぜか元サイトは閉鎖されていますが、こちらにコピーされてました。

■原発について
無人飛行機を飛ばして撮影した画像です。その鮮明さと被害の大きさに驚きます。一日も早い収束を願わずにはいられません。

大前研一のコメント映像です。必見との評価が多いコンテンツです。震災直後から割と頻繁に出しています。抜けがあるかも知れませんが、見つけた分だけリストにします。

3/14)(3/19)(3/21)(3/27)(3/29)(4/3

東大早野教授のTwitterまとめたもの。原発/放射能に関する専門家の意見を聞く事ができます。

・(追記)NewYorkTimesの特集記事。きれいな表で福島と日本と世界への影響を整理しています。随時更新を期待してます。必見です。

・(追記)上杉隆が鳩山勉強会で話している動画「上杉隆氏ら自由報道協会による「原発事故」取材の報告」。(1)(2)(3)(4)(5)(6)東電の隠蔽と政府の無策、そしてそこに横たわるメディアの最低の対応。もう日本は終わったと思える内容です。

■計画停電について
・今夏、首都圏で最大の問題になるであろう計画停電について(1)(2)(3)。東電の情報を分かりやすく表現しているサイトが多数あります。

これから続く長い長い旅路の、最初の一歩がここです。これから全てが始まります。頑張りましょう。

2011年4月4日月曜日

情報開示とは

情報開示には、数字と規制と意味を含んでいると思う。

客観的な数字は、とにかく迅速に正確に出すべきだが、それだけではない。規制数値は数字だけが一人歩きするのは避けなければならない。規制数値の意味は決して風評を呼ぶようなものであってはならない。

開示された情報の善し悪しは、それらを受けて、人々が適切な判断ができるかどうかによる。

どんなに弁が立とうが、どんなに理路整然としゃべろうが、最終的に情報を受け取る人間が間違いなく判断できなければ意味が無い。東京電力やマスコミや政府を一意に批判するつもりはないが、彼らが伝えてくる情報は、その体を為していないと言える。

東電が出す情報は、遅くかつ間違いが多い。人間誰しも間違いはあるので、そこを責めてもしかたがないが、これだけの事態だから、相応の集中力とマンパワーをかけて、万全を期すべきだろう。きっとそうしていると信じているが、その割には...という感想を抱かざるを得ない。

そして、マスコミは数万倍、時には数億倍という数値を出す。そのセンセーショナルな数字にどんな意味が含まれているのかは、ほとんど伝えない。だから、皆が不安になる。放射能は目に見えないから、数値だけが頼りだ。その数値が曖昧では、ゼロのみが唯一絶対安心数値としてまかり通ってしまい、人々を過剰な行動に走らせてしまう。

政府は風評被害を作る為にいるようなものだ。今大事なのは、新しい国のデザインをする事、そのために必要な原資を確保する事だろう。そういった大事な事を放っておいて「直ちに健康被害が...」とか「20〜30km圏内は屋内退避で...」なんて、国家騒乱罪を適用してもいいんじゃないか、と思える。

情報を開示するにはルールをしっかり認識しておく必要がある。最後は人の(正しい)行動に結びつくかどうかだ。日本を代表する人たちよ。しっかりしてくれ。

2011年4月1日金曜日

被災地の今後

もし震災が夏に発生していたら、今よりも悲惨な災害になっていたことは間違いない。海水浴場の多い太平洋岸の諸地域には地元の人だけではなく、レジャー客が多く存在し、しかもその多くが海岸線にいることになる。

また、学校も夏休みに入っていたら、生徒が集団で避難する事もできなかっただろうし、多くは自宅か近くの公園などにいたとすれば、迅速な行動を期待するのは難しい。

15〜30分ほどで沿岸に入り込んだと言われる今回の津波は、時速30kmほどで最大6kmほども遡上したという。つまり地震が発生してから、27〜42分で6kmを移動できなければ巻き込まれるという事で、時速8〜14kmで移動できなければいけない。つまり、普段からある程度トレーニングしている人以外は助からない、という事だ。

高い気温も、あらゆる状況を難しくするだろう。

まだ学校が終業していない、春なのに暖かくならない、昼下がり。そんな条件が、今回の未曾有の災害を最小化したとは言えるだろうが、そんな事を考えても、今回の地震を不幸中の幸いとは思えない。唯一あるのは、この大災害をきっかけとして、日本と日本人の価値観の変化が起こり、サステナブルな国へと変貌を遂げる事ができる可能性が生まれた事だが、それをもってしても極大の不幸は何ら緩和される事はない。

被災地の復興はもちろん大事だが、日本をどう変えていくのかのグランドデザインを描いていく上で、他地域との意識の共有もとても大事だと思う。今は、日本国内の意識差/温度差を埋め、その上で日本全体のグランドデザインを描き、最重要投資地域として東北地方を位置づける必要があるだろう。