2009年6月29日月曜日

筋の悪い言い訳

セブンイレブンがフランチャイズ店にたいして安値販売を禁止したことについて、排除命令がでた。

その会見で説明に当たってた関係者は、安値販売すると、割引品が売れて正価品が売れなくなって利益が圧迫されるため、安値販売禁止令のようなものをだしたとのこと。

んっ?セブンイレブンはフランチャイズ店に弁当を買い取らせて、廃棄リスクはフランチャイズ側にあったのでは?そもそも、安値販売で経営に影響があるというのも、コントローラブルである気がする。メインに売れる時間帯で割引するはずないし、廃棄ロスが減って、見掛け上の利益率が下がる可能性はあるかもしれないが、そこは経営で織り込むべきリスクだろう。

エコの基本は省資源だと思う。CO2を減らすとか、環境に優しい材 料を使うとかより前にしなければいけないのは、なるべく少ない材料でモノを作ること、なるべくロスを出さないことだと思う。

その観点で言うと、セブンイレブンの行動は全くエコではなく、消費社会や企業のエゴでしかない。

2009年6月27日土曜日

今日の気持ちを忘れないようにメモ

今日は残念感が強かった。交わした会話、行動の全てに強い違和感を感じ、ここは自分のいる所ではないんだな、と痛感した。

自分が思い描くゴール、すなわちチームがイメージする将来像に沿った、開発を進める上で、コンセンサスを求められたが、意味が分からない。そもそもコンセンサスを取るべきイシューか、という点も気になるが、コンセンサスを取ってないといわれるのも心外だ。

今回の提案は、事前にメールで概要を伝えてたし、前回の打合せで説明もした。それを今頃、こちら側から出す意見は、お前個人の意見ではなく、会社の意見なんだから、こちら側のメンバーのコンセンサスを取らないといけない、と言われても、えつ?コンセンサス取れてなかったの?という話。もとより他社の方とチームを組んで、会社の垣根を越えてブレストを行い、スピーディに開発を進めようという位置づけだったと思ってたので、社内のコンセンサスは重視してなかった。もしかしたら認識に誤りがあったのかもしれない。

今取り組もうとしているのは、些細ながら、必ず必要となるパーツの開発であり、なるべく既製品を使って安く収めようと思い、検討を進めている。トライアンドエラーを繰り返して、早く確実な開発を目指している。その開発領域に対して些細だから、という理由で足を引っ張るなら、誰か他の人が検討を進めてくれないと困る。お前のやる事は違うだろ、というなら、今開発しようとしている事は誰がやるんだ、という話だ。将来像を描く事の重要性は理解しているし、そうやって来たつもりだけど、ザックリしたファンタジーだけじゃモノは成立しないことは、この2年ぐらいのトライで分かったはずだ。

開発要素を機能で分解して、開発を効率的に進めよう、というのは僕の意見。また、他社の人とチームを組む以上、何らかハンドルを握れる開発領域を見つけていきましょう、というのも僕の意見。それにケチをつけるのなら、それに代わるコンセプトを出してくれ。エクセルを使って10分でできる、しかも頭の中で計算できるような一覧表を出して満足されても困るんだ。自分の開発領域を明確にして、その進捗をベースに話をしてくれないと、何一つ前に進まないよ。

取り付けに関してはオレの方が良く知ってると言ってくれた方にも、そんな事は百も承知だといいたい。だからこそ、これ以上の議論は、○○さんの意見を聞かないと分からないのでコメントをお願いします、と書いたはずだよ。外国でやっている事例を見て、一喜一憂するのも止めてくれ。そんなの、コンセプトからは外れてるし、いまさら言われてもどうしようもないでしょ。

相手を闇雲に批判するのも止めようよ。確かに進捗は遅れているけど、その原因の半分はこちら側にあるはずだ。今までハンドルを握らずに、ボーッとしてたツケが回ってきているだけで、何も相手だけが悪い訳じゃない。相手の方が、自分の手を汚して少しでも先に進めようとしているのは、評価してあげていいんじゃないかな?彼の役割は他にあるかもしれない。でも、それにプレッシャーを与えるほどのこちら側の進捗も無かったでしょ。

私の希望としては、お互いに開発領域をMECEに分担して、それぞれがそれぞれのモチベーションで開発を進めて、定例で報告し合う事で、プレッシャーを与え合いながら、調整したり修正したりできるような開発をしたい。

結局、会社単位でしか物事を考えられないんだな、と感じた。こんなやり方で、スピーディで効果的な開発なんてできないよ。たぶん、何も生まれない。

飲み会も最悪だった。何一つ得られるものはなく、もしタダじゃなかったら絶対参加しない。今後はなるべく断ろう。○○○マンがこういうものであるならば、何の未練も無い。

きっぱりと辞めよう。自分が腐ってしまう前に。

2009年6月26日金曜日

会社の中のファンタジスタたち

大企業って、基本的にヒマなんだろうね。そして、大きいがゆえの社会的責任のようなものも、自主的に感じちゃったりして、端から見てるとファンタジーばかりを語っているような気がする。

リアルな社会からの距離も遠く、純粋培養された疑いのない忠誠心とナイーブな正義感で、リアルとはかけ離れた世界を妄想し、その足掛かりを作るため(実現はウザいので目指さない)の資金を国に求める。

大企業が主導してやるからと、国もホイホイとお金を出し、今までどれだけドブに捨てられてきたか。

こうやって考えてみると、大企業と鳩ぽっぽは、メンタリティがよく似てる。リアルとの距離感もムダな忠誠心もナイーブな正義感も。だから誰も非難の声を上げないのかな?比較的声が大きい大企業関係者が、鳩ぽっぽに何となく共感と理解を示しているから?やだやだ。

鳩ぽっぽは、あまつさえ、落とし所なんてないって、言っちゃうんだもんね。リアルが見えてないか、考える/感じるアタマがないってことでしょ。ナイーブなのもいい加減にいて欲しいよね。大企業も鳩ぽっぽも。



2009年6月25日木曜日

郵政の問題ってなに?に頂いたコメントへのコメント

iPhoneで書いてたら、なぜかうまくコメント欄に書き込めなかったので、別エントリーで(ついでに長めに)失礼します。

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ありがとうございます。
そうですよね。プロセスの透明性とか、合理性は非常に大事だと思います。そういった意味で、郵政は説明を省略しすぎたのかも知れません。正直、私自身も詳細に理解しているとは言えません。

ただ、あれだけ騒いだ結果として、鳩氏から、彼の正義を示す資料がでないのは、いかがなものでしょう?

国会を空転させ、改革のスピードを緩め、内閣をズタズタにし、税金を浪費した責任の、少なくとも半分は鳩氏個人にあります。キチンとした説明もなしに、ただ不正が行われたらしい、という投げっぱなしの幼稚な正義感だけでは済まされないと思います。

この手の正義感ベースの行動起点とその納め方には、ブッシュ前大統領と同類の不誠実さを感じずにはいられません。私は、まずは鳩氏の調査報告があってしかるべきだと考えています。

今の状態は、西川さんが痴漢冤罪にあっているようなモノだと思います。女性の近くに立っているサラリーマンの手を掴んで、「この人、痴漢です!」と言うのは簡単ですが、言われた方が痴漢をしていない証拠を提示するのは難しいでしょう。

今回のように、解決のために時間を空費するのは損失が大きいと考えれば、「すいません。やりました。」と、不本意ながら頭を下げるのも、大人の対応かも知れません。

痴漢に間違えられないように、手を上げておけ、と言うのも簡単ですが、実際どこまて上げておけば間違えられないのかも、定かではありません。

痴漢冤罪と違うのは、後付けの解決方法がある、という点です。それは、鳩氏もしくは鳩氏に与する人が、今回オリックスが落札した金額以上で買い取ることです。

鳩氏には、不正をしたという証拠資料を出すか、かんぽの宿を買い取って、自らの正義を証明して欲しいと思います。

そういった責任を取らない「正義」は、少なくとも政治の世界にあってはならないと思います。

2009年6月24日水曜日

3年後には自分もあの壇上で...

一昨日、とあるセミナーに参加した。2部構成で、前半がレバレッジコンサルタント本田氏の講演で、不確実度を増す社会の中でどうやってサバイブするかについて、後半がライフネット岩瀬氏、スマイルズ遠山氏、キッズベースキャンプ島根氏のパネルディスカッションで、起業についてだった。

どちらも刺激的で、とても参考になった。
気になったフレーズをメモ。

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1.講演
レバレッジコンサルタント 本田氏
・景気が悪いという事は、自分が儲からない「原因」ではなく、平等に与えられた「条件」にすぎない。-藤田田-
・考え方のクセを「〜が悪い」「〜のせいで」「忙しい」から「どうやったらできるかな」に変える。
・自分が売れるものを探す。「得意分野」「好きな事」「強み」などを箇条書きでリストアップする。
・サバイバビリティが大事。「3R:Reduce(決めて減らす)、Reset(Go AWAY!)、Rebuild」「切羽詰まっている?」「ピアプレッシャー:身近な人との切磋琢磨」
・Doing more with less
・When the going gets tough, the tough gets going. -Joseph Kennedy-

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2.パネルディスカッション
ライフネット 岩瀬氏
スマイルズ(SoupStockTokyo/Giraffe):遠山氏
キッズベースキャンプ:島根氏

・できることではなく、世の中に必要なものを作る
・将来から見た過去の物語で企画する
  ・メールのある一日/スープのある一日
・外(KFC)に出て、(SSTを)小さく始めて、(三菱に)戻ってくる
・失敗は、のたれ死ぬ訳じゃない、ただ格好悪いだけ。
・誰をバスに乗せるか?共感できる良いチームを作る。(自分がバスに誘われる人間にならなければならない)
・何かを行動すると、神様はおまけを付けてくれる。
・自分側に最初の球(どこかに踏んばっていける「意義」)がないとダメ
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登壇者全員の充実感が、印象的だった。


2009年6月22日月曜日

日本の政治的終焉

自民党ダメ、民主党ダメ、その他はもっとダメじゃ、誰に期待したら良いのやら。

政治家はそもそも国を動かす、その力を得たくてなるものなんじゃないのかな?理想と現実の間に横たわる広く深い、矛盾に満ちた河をどうやって渡るか、が彼らに課せられた使命だと思う。そのためには、「正義」とか甘っちょろいことは言ってられないはずだし、自らの掲げる政策の実現可能性が高いポストへのチャンスがあれば、見逃すことはできないだろう。

なぜ鳩山は「正義」を連呼する?なぜ民主党総裁選で、普段は勇ましい若手議員が立候補しない?

とどのつまりは、今政治に携わっているほとんどの人が、「政治家」なのではなく「政治ごっこプレイヤー」なんだろう。強靭な精神と実行力、人を動かす説得力や論理構成力など、普通の人には持ち得ない能力を求め、その能力が国を良い方向に導くと信じるからこそ、選挙で投票で国民が決める、という手続きを取る。そんな中で、なぜ僕たちは凡人たる「政治ごっこプレイヤー」たちに票を投じなければいけない?

積極的にNO!と言える権利が欲しい。それで議員の数が減ったっていいじゃないか。誰にも入れない権利を付与して、投票率を上げるように持っていけれは、本当の国民の声が聞こえてくるんじゃないかな?

そもそも郵政民営化のように、国民の大多数の意思を反映した行動を、結果が出る前に無かったことにしようなんて、国民をバカにしているとしか思えない。せめて、一定の結果が見えてくるまでは、万難を排して実行すべきである(郵政選挙で万難を排したはずだったんですが...)。

国民に選ばれて、その任につく「政治家」という職業が、国民の意思を無視するような方向に進もうとするのは、自らの依って立つ地盤を自ら崩そうとする行為に思えてならない。今後、民主党政権が成立して、そこで何かが決まっても、それが実行される保証は全くない。どんな公約を並べたところで、それは口約束に過ぎず、何も信用することはできない。

政治家は、自分たちの行為が自分たちの足場を狭め、権力基盤を脆弱化させていっていることに気づいているのだろうか?政治ごっこプレイヤーだから、プレイできれば、それで満足なのかもしれない。みんな、辞めちまえよ。誰もいない方がうまく回るんじゃないか?


2009年6月19日金曜日

郵政の問題ってなに?

超非効率組織だった公社を解体して、営利企業として効率的運営をしてもらおう、というのが郵政民営化だったのでは?

その過程で不良資産や不要組織が洗い出されてくるので、それは、将来のために今のうちに膿を出して、出血覚悟で大手術をしましょう、ということじゃないの?そして、今はまだ手術中なんじゃないの?手術中に医療関係者以外の人が入ってきて、主治医に文句をつけたら、その手術ってどうなっちゃうの?

そもそも手術中に西川さんが何か悪いことしたっけ?

かんぽの話は、バカみたいな投資のツケをどうやって払うかと言う話で、買い叩かれたとか、どこかに不当な利益がプールされた、とか以前の問題を解決したかったんじゃないの?来年になったら誰かが200億くらいで買ってくれないと割り合わないよね。こんなの損切りなんだから、相対で取引してくれる会社が現れたら、焦らず、でも速やかに売り抜けるしかないでしょ。

東京中央郵便局は、歴史的建造物の価値なんて極めて主観的なんで、オーナーが改築と言えば改築だし、残すと言えば残るんだよね。トキを焼き鳥に、なんていう大げさな例えを出すなら、焼き鳥になっちゃったり、なりそうになっているトキはいっぱいいる訳で、じゃあどのトキを食って、どのトキは食わないんだ、という事になる。全てを残すなんて選択肢はないからね。その時に唯一口を出せるのはオーナーだけだよ。経済合理性に基づき、残す事の価値と建て直す事によるメリットを両天秤にかけてね。総務大臣の出る幕はないはず。けっこうヤバいトキが北海道にある。「タウシュベツ川橋梁」は何とかならんのかね。

後は、官僚の不祥事。こんなの西川さんのせいじゃないし、それを是正するために経営している訳だから、膿が出てきたのは正しい改革の成果と言えるんじゃないの?

何を持って、西川さんを糾弾し、郵政民営化を止めようとしているのか、その意図が分からない。いや、正確にいうと政治家の意図は分かるけど、国民の気持ちは分からない。手遅れになっちゃうよ。

先日、熱海の例を出したけど、もう後戻りはできないんだよ。嫌でもスクラップにしないと。高度成長期の不良ストックを処分できる最後のチャンスだった、という日がきそうで怖い。


2009年6月17日水曜日

ノット技術バット不

皆どこを見てるんだろう?

世の中に溢れる不合理、不都合、不条理、不便、不満、不足、不機嫌、不思議に目を向けないで。「不」に関する議論は聞いたことがないよ。ネタをふっかけると薄ら笑いで、そんなこと考えたことないよ、そんなことに時間を使うなんて暇だね、的な表情で議論を深めようともしない。

あのね、あなたたちが大切にしようとしている技術の話なんて鼻くそだよ。技術的にどんなにレベルが高くても、そこにユーザーの「不」を解決する何かがなければ。

だから、ちゃんと「不」の議論をしようよ。

2009年6月15日月曜日

イニシャル/ランニング

稼ぎ方を変えるといった話題で出てくる、典型的な二元論。

一発の購入金額が高いと、買い手が手を出しづらいイメージがあるため、イニシャル偏重型ビジネスが行き詰まった時に議論されるように思う。ただし、ランニングで稼ぐ形にビジネスをリデザインしても、上手く行くとは限らない。むしろ、上手く行かない例が多いのではないか?

ランニングで稼ぐ典型としてコピー機ビジネスが有名だが、現在は代替インクが多く出回っているおり、特に低価格帯のコピー機/プリンタでは一般的になっている。HPでは、このプリンタビジネスの崩壊を防ぐために、一定期間インクの購入を約束したらイニシャルをタダにするキャンペーンを始めた。これは企業の下心が丸見えで、すぐに頓挫しそうな雰囲気もあるが、囲い込みの厳しいHPにおいてすら、そのビジネスには陰りが見えてきたと言うことだろう。

また、トヨタも一度取り組んだ事例がある。数年前に「p-way」という販売形式を提供していた事があるのだ。これは、車両価格にランニング販売部分を作ることでイニシャルを下げるという試みだった。対象車が一車種だけだったことと、販売形式が新しかったことや、リースに近く、何となく所有感という面で当時のユーザー心理にマッチしなかったので、スグに廃止された。そもそも注目していた人も少なかったのか、トヨタ社員に聞いても知らない人が多い。

ことほど左様に、イニシャル側の商品をランニングにシフトさせるのは困難だ。

2009年6月12日金曜日

サービスを勘違いしているブランド

その名はモンブラン。

10年以上前に買った、モーツァルトというシリーズの万年筆を愛用している。手帳につけて鞄に入れておいたりしたら、インク漏れがヒドくて暫く敬遠していた時期があったのだが、シャツの胸ポケットに差してみると、サイズ(モーツァルトは小さい)もあいまって使い勝手がすごく良い。デザインも良いので、最近は好んで持ち歩いていた。

先日、ふとした拍子に床に落としてしまい、軸を傷めてしまった。急ぎ、銀座伊東屋へ。店員に見せると、モンブランに送って修理してもらうしかないとの事。モンブランは銀座7丁目にあり、伊東屋は2丁目。直接行ったほうが良いと判断し、移動した。

モンブランで、万年筆が壊れたので診てほしい、と言うと3階に行ってくれと言われた。お店の中を通り過ぎる時、慇懃に挨拶され、3階に向かった。3階では、受付機が置いてあり、ご用の際はボタンを押してお待ちくださいとのこと。

一流ブランドでも、明らかに困っている人が集う、心理学的にロイヤリティを高めやすい、お店にとって有利な接客ボイントでコスト削減するのか、と少し時代を感じながら待った。

無人の3階に人は来ず、やむなく2階を見下ろすと、店員同士で談笑していた。階段を降り、呼び止めて、ようやく客に気づく有様。少しムッとしながら、でも、せっかく使い方が分かってきた万年筆を早く直して欲しい気持ちで、グッとこらえ、万年筆を預けた。

「料金は10,500円になります。」
高すぎねぇか?
まあ、これもブランドか。しょうがない。。。愛しの万年筆ちゃんを直すためだと、無理やり納得し、店をでた。

そして今日。
修理が終わったとの連絡を受け、銀座7丁目のモンブランへ。一応、入り口で用件を伝えると、受付にいたお姉さんは、かなりの慇懃無礼な目つきで、上へ上がるように指示。勝手知ったるモンブラン、サッサと3階に行き、接客している店員さんがいることにホッとして、例の受付機で番号札を取った。

待てど暮らせど、その店員はこちらを振り向く気配すら見せない。真後ろを通ったりしてたので、よっぽどじゃない限り気付かない事はないはず。よっぽどとは、接客業は辞めた方がいいですよ、と接客業に勤務している訳でもない人間が、お節介にもお勧めしたくなるくらい。

でも、お客さんの相手をしているのに、声も掛けづらい。また2階に行って、ヒマそうにしている店員に声を掛けた。その後は、ムッとした私の態度に気遣って、過剰に慇懃な態度で手続きを終え、万年筆ちゃんは無事手許に戻ってきた。

高級品を売るから一流ブランドじゃないんだよ!一流のサービスが付いてるから一流ブランドであり、高くても買ってもいいかな、と思わせるんだよ!勘違いするなよ!

ブランドに胡座をかいて、3流のサービスしか提供できないんだったら、迷惑だから一流ブランドのフリをしないで、暖簾を降ろしてくれ!まだまだ一流でいたいのなら、サービスを根幹から見直して、少なくとも受付機は撤去して人をつけろ!そんな所でコスト削減するな!

たかが修理に1万円も取るねんぞ!考え直せ!2階でヒマそうにしている店員に3階へ向かう階段を見張らせるか、階段の途中にでもセンサーを付ければ済むことやろ!一流ブランドやったら、頼むから無粋なコトをせんとってくれ!カネ払わんぞ!



2009年6月10日水曜日

後戻りのできない日本

今後の少子高齢化社会を想像すると、悲観的な未来しか思い描けないのが哀しい。よく、行き過ぎた資本主義を是正して、自然を愛し、心豊かな社会にしようじゃないか、拝金主義はもうゴメンだ、というような論が見受けられます。

分かります、分かりますよ。そういった社会ができればどんなに素敵なことでしょう。問題は幾つかしかありません。解決して、皆でお金じゃない、物質的満足じゃない世界に向かいましょう。

問題の一つは、このロジックは少生産少消費を目指すことになる、という事です。売るのも買うのも作るのも少なく、それゆえ研究開発に投じれるお金にも限界があり、世界的な競争からは完全に取り残される、ということ。

まあ、これも甘んじて受けましょうよ。別に世界一の経済大国を目指さなくても、世界一心が豊かになれれば良いだけですから。お金がないから、車も最新家電もいらんでしょ。皆でバーベキューでもすればココロもカラダも温まりますしね。ただし、和牛の霜降りはダメよ、高いからね。

じゃあ、身近なリゾート、熱海にでも居を構えて、週休4日ぐらいでゆっくり過ごしましょう。高度成長期の名残で廃墟と化したホテルばかりだけど、再開発するお金もないもんね。ちょっと治安も悪そうだし、雰囲気も良くないけど、ガマンしようよ。皆で力を合わせれば、何とかなるよ。

やっぱり、田舎に引っ込んで自給自足かな?生産調整で役立たずになっちゃった農地も時間をかけて開墾すれば元通り。自分で食べれる分だけ作るのだったら、何とかなりそうだね。社会性は仕事を通じてではなく、ネットで担保するのかな?それも時代だね。漁業は苦しいかな?燃料費は上がる一方だしね。帆船を使えば、何とかなるか。自然エネルギーでコストを抑えて、安くて良い食材を家庭に届けられるかもしれないね。

こんなことを考えると、日本はすでに後戻りのできない状態にあることが分かる。どんなにエコを叫んでも、どんなに心の豊かさを重視しても、成長を続ける以外に道はない。拝金主義だと言われようが、破滅的だと言われようが、スクラップ・アンド・ビルドの中でおカネを使いながら、少しずつ軌道修正していくしかないんだと思う。

これからの世代は益々負担が大きくなっていくのは確実だ。少なくとも、高度成長期に意図せず作ってしまった不良資産を、莫大なおカネを投じて廃棄することから始めなければいけないから。しかも、長期ビジョンに立った創造的破壊として。

今までの日本人が最も不得手としてきた意思決定・行動ブロセスのように思えるけど、本当にできるのかいな?

2009年6月8日月曜日

アンチものづくり

「ものづくり」「人づくり」「技能伝承」。昨今の高齢化や企業の不祥事を受けて、様々な所で取り組みが進んでいる。

豊臣秀吉の時代、陶器の品質と製造量が飛躍的に上がった。その原因は、当時技術の進んでいた中国や朝鮮半島から陶工を3万人も連れてきたところにあるらしい。その背景には、上級社会における茶道の流行があり、カネに糸目をつけずに品質や新しさを追求した結果だという。

つまり、ものづくりはそれ単体では成立しない、と言うことだろう。

ものは、売れてナンボであり、売れるからこそ、新しいチャレンジも品質の向上も存在し得るのだ。そして、売れるからこそ、人づくりが大切で、技能は伝承されるべきなのだと思う。

売ることへのフォーカスが欠落した「ものづくり」に意味はあるのだろうか?ゼネコンは何を売って生計を立てているのか?今一度、何のために「ものづくり」「人づくり」「技能伝承」が必要なのか、考えてみる必要があるのではないだろうか。

2009年6月5日金曜日

機能を絞ること

使える機能を限定し、使い方やマナーやルールを周知させる、という戦略はあり得る。これは同時に渇望感を生み、ユーザーからの意見を吸い上げやすくなるかもしれない。

そのためには、限定した機能が本当に必要なコアであるの事が大事で、さらに、期待させる未来が見通しやすい、現状機能の延長線上にある必要がある。ユーザーの想定よりも、少し長かったり、少し広かったりすると、拍手をもって受け入れられ、次の展開に更なる期待を寄せてもらえるようになるだろう。

そのためには、ベンダー側の想定は更に遠く、広くないといけない。遠く、広い未来を見据えながら、その2歩手前を想像させ、1歩手前を提供する、と。つまり、開発は3歩先を見通して進めなければいけない、ということかな。

やっばり、Appleはスゲーな。

2009年6月3日水曜日

Independent Mind

渡辺健介さんの「Independent Mind」という本を立ち読みした。

よくある自己啓発本ではあるが、表面上、中高生を対象にし、その実、大人になり切れてないエセ大人に向けたメッセージ満載の読みやすい本だった。

俯瞰的な視点を持ってバランス良く、物事と対峙することの重要性について。決して先入観なく、素直に物事を受け入れるフラットな心。なおかつ、その事象の背景を、ある種の疑いの目で眺める隙のない視線とロジカルな探究心。常に融合や改善・改良を模索する好奇心。スピーディな判断力と実行力。とにかくやってみるという姿勢。

単純で、当たり前の内容なんだけど、最近忘れてた気持ちが蘇った気がした。タイトルの「Independent Mind」と最後の「泳げ!」という言葉が、この本の全てだと思う。

2009年6月1日月曜日

心の狭さは都会では致命的だ

人のふれ合う機会の多い都会で一人よがりに生きることは、本人にとっても、周りの人にとっても良いことではない。

心を広く持たないと、全ての事象における悪の原因は他人にある事になる。結果、逆恨みする事にもなるだろう。

全てを受け入れ、自分の事として捉え、解決策を練り、時によっては譲歩する。

そんな心構えが求められるんじゃないかな?