2012年9月28日金曜日

日本の盾により多くの予算と権限を

合弁企業を立ち上げる時に最も大事なのは、出資比率だと言う。一番良くないのは50:50で分配する事。どちらが主導権を握るかが曖昧になり、デッドロックにはまるパターンが多いらしい。

竹島や尖閣諸島、北方領土についても同様で、共同統治を勧める識者もいるが、絶対ダメだと思う。そもそも複数の主体が権利を振りかざす事自体が、その地域の発展を阻害する要因となるし、そこに国家間の利害が絡めば、前を向けなくなるのは目に見えている。

今はどんなに苦しくても将来を考えると、確実に線を引く事が大切だ。領土問題のない所はないとして、ある所はあると毅然と主張する必要がある。裁判は当てにならないので、武器として、道具として使えるかどうかで判断した方が良い。その時になるべく諍いやシコリを生まないように最大限の努力をするのは言うまでもない。

線を引く上で、線を守る体制をしっかり作る必要がある。自衛隊であり、海上保安庁だ。

いまだに日本という国が拡大志向を持っていると信じている国は多くないと思う。この多くの試行錯誤と苦難の上に立つ先進国の文明において、世界を敵に回しても国土、領土という観点で拡大したいと思ってる国は、ほとんどないだろう。

軍を積極的に動かすアメリカですら、1959年加入のハワイ州以降領土、国土を拡げた事はない。ましてや先制攻撃能力をほとんど持たない自衛隊しか存在しない日本に、米中欧ロ他世界中を敵に回す力はない。そんなの皆知ってる。

だから、もっと明確に自らの領土に対する考え方を世界に向けて発信した上で、東アジアに向けて自衛隊や海上保安庁を強化するべきだろう。どうせ彼らとは合意できないし、仮にできたとしてもいつ反故にするか分からない。それも世界中が知っている。

ならば、武官が暴走しない仕組みを提示した上で、自己防衛機能を高めて、しっかり対応するべきだろう。

これ以上の内政と領土への干渉は徹底的に排除したい。

マップ:Googleの対応はいかに

iPhoneからGoogleマップを追い出し、自家製マップに置き換えたおかげで、Googleも重大な決断を迫られる事になった。

Appleが自信満々にローンチしたマップは、その出来の微妙さから論議を巻き起こしている。

地図の表記自体が間違っている。鉄道がない。地下鉄出口がない。地名が間違っている。地名がローマ字やハングル。などなど。

Appleの事なので、驚異的な追い上げと素早い修正が期待できるものの、海中まで見れるようになったStreet Viewに追い付くのは至難の技だろう。情報量、利便性から自ずとGoogleマップのアプリ化を待望する意見が増えるのは当然だ。

Googleはまだアプリ化はしていないと言うが、どうするつもりだろうか?

事の発端はAndroidのマップとiPhoneのマップの機能差らしい。Androidで実装されている turn-by-turn navigation(tbtn)をiPhoneのマップに実装してくれないので、やむなく自ら手当するに至ったという。

確かに新しいiPhoneのマップはtbtnが目玉だ。

ここで、Googleが取り得る選択肢は3つある。
1.アプリは作らない
2.アプリを提供する(tbtnなし)
3.アプリを提供する(tbtnあり)

大事なのはユーザーの期待にどう応えるかだ。

Googleマップへのアクセスの半分近くはiPhoneからだという統計がある。つまり、アプリ化しないことはGoogleマップに対するアクセスを激減させる事につながる。広告代理店としてアクセス数命のGoogleとしては受け入れ難い事実だろう。

では、アプリ化するとしてtbtnを実装しない選択肢を選べるのだろうか?

ユーザーのニーズは、今まで通りのマップ+tbtnという感じだろう。そのニーズを詳らかにしただけでも自家製マップの意味はあったと思う。

そんなユーザーのニーズを理解した上で、なおかつGoogle純正として提供する時に、ただのマップを出せる訳がない。Google純正である以上、中途半端な商品を出すことは、沽券に関わるからだ。

結局、GoogleはiOS6/iPhone5でtbtn付きのマップを出さざるを得ないだろう。マップがiOSから切り離された以上、競合OSとの機能的差別化という言い訳は消滅している。

つまり、対ユーザーという目線で考えた時にマップを提供するべきかどうか、という判断になるはずだ。そうなると、Googleマップに対するアクセスの半分を占めるiPhoneユーザーを無視する訳にはいかない。

逆にiOSに残しておいたら、Googleは積極的にはアップデートしてくれないだろう。しかし、Googleがアプリを自主的に作ると言い始めない限りはマップをiOSから外す訳にもいかない。そのような状況を考えると、内製するフリをするというのがAppleにとっての最良の解と言えるだろう。

Appleにしてみれば、内製アプリが成功しても失敗しても、ほとんど痛手を負わず、tbtn付きマップが手に入る。

Jobsならリリースしなかったであろう中途半端なマップも、Googleの背中を押す作戦の一つと考えると、CookのAppleは以前よりも強かな会社に生まれ変わったのかも知れない。

2012年9月26日水曜日

PassbookとMecke

iOS6に搭載されるPassbookという機能がある。チケットを統合管理できるもので、その中身は非常に単純なものだ。

飛行機や演劇等のチケットをバーコードで管理するためのプラットフォームに過ぎない。iPhoneが持つプラットフォーマーとしての市場の大きさと、エアチケットなどで既に実装されているというバーコード管理の実績が、その展開の鍵を握る。

NFC(近距離通信:日本ではFelica/Suicaが有名)と比べて極めてローテクなバーコード(しかもリーダーですらない)チケットの管理について、多くの新し物好きは不満を持っているだろう。Android端末はおろかほとんどのガラケーですらNFCを実装している中、今頃エラそうにバーコード管理かよ、と言う意見も分からなくはない。

それに対するフィル・シラーのコメントは、個人的には非常に共感できる。

「決済システムと連携することなく、Passbookのみで、ほとんどのユーザーのニーズを満たすと考えています。NFCがユーザーが抱えている問題を解決するのかははっきりしません。Passbookでユーザーに必要なものを提供できます。」

「非接触充電に対応したとしても、非接触充電の仕組みそのものが電源に差し込まれる(プラグインされる)必要があります。そのため、非接触充電を採用することで、利便性が向上するのかはっきりとしません。広く普及しているUSBであれば、どこでも(飛行機の中でも)差し込んで充電ができます。多くの場合、新しいプラグインが必要なコードを作ると、煩雑になります。」

つまり、高度技術がすぐにライフスタイルを変える訳ではない、ということだ。ユーザーにしてみれば決済とチケット使用は一体である必要は無く、非接触充電もインフラにならない限り利便性が必ずしも向上するとは限らない。

実はMeckeを考案した時も同じ事を考えていた。MeckeはQRコードを使ったサービスだったが、よくNFC(Felica)に対応してはどうか、そうでないと目新しさがない、と言われた。

その時、NFCに対応する事は何らかの負担をユーザーに強いることになる、それに対応できるのは一部の新し物好きだけで、多くの人にとっては面倒な事になるに違いない、と訴えていた。だからMeckeは何と言われてもQRコードでなければならないと考えていた。ユニバーサルな商品、インフラになるサービスとはそういうものだろう。使用のハードルが低い事が非常に重要だと、今でも考えている。

だからAppleがPassbookを提案したとき、そして、フィル・シラーのコメントを目にしたときは非常に共感したし、自分の考えの正しさに確信を持った。

昔、知り合いだった人が非接触充電を扱おうとしていたが、未だに鳴かず飛ばずで、既に5年ぐらい経つ。むべなるかな。

2012年9月24日月曜日

過去にどう向き合うか?

中国や韓国の行動で違和感を感じるのは、過去との向き合い方だ。

国家間の戦争・紛争が頻発していた70〜120年前。その当時に起こった数多の事変や事件。底流に流れる覇権主義や帝国主義。

日本にとって見れば、その全ては過去であり、二度と悲劇を生まないようにそういった事に至った背景や環境を理解するよう努める、客観的な立場だ。

過去の出来事は、誰が本当の意味での主因であるかは分からない。当然ながら犠牲になった人々も帰ってこない。

そう考えると恨む事それ自体に意味はないし、誰のせいと糾弾することもナンセンスだ。

そういった世界を生まないための契機とする事が、様々な犠牲の供養になるだろう。例えば、広島や長崎で原水爆反対集会や国際会議を開くといった活動だ。

それが世界を一歩前に進めるための唯一の手段だと思う。試行錯誤の上で、間違った道を明確にして、二度とその道に足を踏み入れないようにする事。そういった認識を共有し、積み重ねて行くことが、文明の進化と言えるだろう。

中国や韓国は、過去の悲劇は一方的に相手のせいだというスタンスで、歴史を塗り替えてるので、文明の進化に至る客観化ができない。だから、そういった事象を契機にパラダイムを変える事ができない。なので、いつまで経っても出来事を消化・清算できず、何年経っても昨日のことののように感情が揺さぶられて「復讐!」となる。国としては愚民の方が支配しやすいので、決して客観化はさせない。

もう悪循環もいいところだろう。

解決策はないに等しいが、民主化して、検閲されていない情報に触れるしかないが、韓国の状況を見ると、それよりも教育の問題が大きい。つまり、国の施策・方針に依存している訳で、まあ、救いようがない。

日本は、歴史の事実を下敷きとして、冷静に、客観的に行動するしかないだろう。ただし、共感や同情や妥協や謙虚さは、不要だ。

2012年9月21日金曜日

再生可能エネルギーとは

原子力の立場がどんどん悪くなる一方で、再生可能エネルギーへの期待はどんどん膨らんでいる。ただ、再生可能エネルギーにどれほど期待できるのかは疑問だ。

まず、原子力とは質が違う事を認識しておく必要がある。原子力はベースロード、昼夜・天候を問わず一定の出力が得られることが特徴だが、再生可能エネルギーは基本的にお天気任せで昼夜でも出力変動が大きいので、ベースロードにはなり得ない。また、瞬発力を必要とする突発的なデマンドへの対応もできないため、火力とも同等とは言えない。

つまり、今までの電源構成の中で再生可能エネルギーに当たるものは無かったと言える。そういったエネルギーを積極的に導入するということは、電源構成のコンセプトを一から見直すということになる。

一方で、電力デマンドはある一定のプロファイルを持っている。これは、東日本大震災前後で変わらないし、今後もさほど変わらないだろう。にも関わらず、電源構成は変えなければいけないところに非常な悩みがある。

また、ベースロードが潤沢にあったので、夜間電力の積極的な活用に意味があったが、お天気任せの電力や、火力のようにアドホックな電力が増えたら、夜間電力に意味は無い。電力デマンドへの追従性も下がるので、基本的に省エネを進めて、全体を滑らかに下げるしかない。

さらに、問題は電源構成だけではなく、本質的にエネルギー密度が低い事が挙げられる。つまり、大きなエネルギーを獲得するには広い土地が必要だという事だ。そこまでして再生可能エネルギーを推す意味があるとは思えない。

人口が減ってくるので、必要な電力量も減ってくるだろうとは思う。ただ、それを賄うのに再生可能エネルギーに頼るのでは、あまりに力不足だろう。そして、エネルギー密度が低い再生可能エネルギーは田園風景を破壊するだろう事も付け加えておく必要がある。

2012年9月19日水曜日

中国の暴動

国内の不満だろうか。

世界第二位の経済大国の行動とは思えないが、北京を始めとする大都市で日本料理店、日本車、日本企業を対象とした暴動が起こっている。暴動で解決する事は何もないと思うが、それを理解するだけの能力もないのだろうか?

尖閣諸島の日本国国有化が気に入らないとのことだが、中国の領土である事の証拠が出てくる気配がない。闇雲に自分たちの領土だと言って、国内の暴動などを煽って、強引に奪い取ろうという姿勢は、とても21世紀のものとは思えない。

力で奪えた時代はとっくの昔に終わった。少なくとも先進国の間では。にも関わらず、日本は中国、韓国、ロシアと領土問題を抱えている。

戦争終了後の1945年8月28日から9月5日にかけてロシアに不法占領された北方領土。

連合国に占領されていた1952年1月18日に根拠なく引かれた李承晩ラインで韓国に強引に組み入れられ不法占拠された竹島。

1970年代に海底資源の存在が見えてきたとたん中国が領土と言い張り始めた尖閣諸島。

その主張に日本の国旗を燃やしたり、五輪でいちゃもんを付けたり、国内で暴動を起こしたりするのは、あまりに民度が低すぎるだろう。いい加減にして欲しい。

2012年9月17日月曜日

代表選・総裁選

正直、国民にとってはどうでもいい話。「民意の代表」の仮面をかぶった利に聡い人が、自らの利権と照らし合わせて決める学級委員長という感じだろうか。

特に民主党代表選は野田首相で決まりだろうし、残りの人は何のために負け戦の大将に立候補するのか分からない。近いうち解散は、あまり引き延ばす訳にもいかないだろうから、ある程度近いうちに行われるとしたら、次の総理大臣は自民党次期総裁になる。

本当に、民主党って何だったんだろう?予想通り、日本の改革を遅らせただけだったが、一つの効用は、ポッポ兄弟、菅、小沢を結果的に日本の政治から排除できたことだろう。もうこの人たちに振り回されるのはごめんだ。

自民党総裁選は、次期首相という目を考えると真剣に選ぶ必要がある。町村さんは老害っぽい。林さんは参院だし若いので次回以降に期待したい。石原さんは口が軽すぎる。国内問題ですら議論が紛糾するのだから、米中ロ韓の問題が山積のこの状況で表舞台に出すべきではないと思う。

そう考えると、石破さんか安倍さんしかいない。毎年首相が変わる状況を続けると、また信用してもらえなくなるので、安全策は安倍さんだろう。前回は体調不良で首相1年周期の元凶でもあるが、短い中でもしっかり政治した人でもある。安倍総裁、石破幹事長が良い組み合わせじゃないだろうか。

ここでしっかりしないと、維新の会が攻めてくるし、たぶん近いうちの衆院選で民主党から離反する細野さんが自民に入り、強力なライバルになるだろう。そして、次々回以降は小泉進次郎が追ってくる。

次々回は、安倍、石破、林、細野、小泉と、かなり面白い乱戦になる気がする。そして、維新の会も目が離せない。

2012年9月14日金曜日

iPod nanoに見るAppleの変化

新iPod nanoのデザインがあまりAppleらしくないと感じるのは自分だけだろうか。今ひとつ洗練が足りないように思える。

何にフォーカスするのかを明確にする必要がある。iPod touchはゲームを始めとするアプリだろうし、iPod shuffleは純粋に音楽だろう。そして、iPod nanoの一つの利用シーンはフィットネスだろう。もし、そのようにカテゴライズするならば、デザインは違うような気がする。ビデオの強化よりもハードウェアとしての防水の強化等、やるべき事は他に色々あるはずだ。

中途半端に様々なシーンに対応しようとした結果の産物のように思える今回のiPod nanoは、Appleの本質的な強みである活用シーンにフォーカスして、限界まで機能を削る行為が十分に行われていないように感じられてならない。

そのためだろうか、MacやiPadも含めた他のシリーズと比べても、iPod nanoのデザインの変遷、ブレ具合は大きい。そろそろフォーカスする領域を決めて、機能を絞るべきだろう。

2012年9月12日水曜日

iPhone5

事前のリーク通りの形状・機能だったが、ディテールがかなり違ったので、そこに驚きがあった。なによりアルミを削り出して、パーツを組み立てる部分、製造プロセスに非常な進化があった事が見て取れる。

iPhone自体はすでに完成度が高いので、大きな変化がある訳も無く、そこに期待するのはお門違いと言わざるを得ない。人間工学に基づいたミニマリズムを徹底したデザインは初代から際立っており、iPhone4で完成したと言っていい。

今回のiPhone5で画面は大きくなったが、Androidにキャッチアップするために4インチにしたかったという事ではなく、16:9で動画をムダなく見れるようにしたかった、というのが動機として大きいように感じる。それだけiPhoneで動画を見る機会が多いということだろう。液晶サイズを16:9にするという選択は、なぜかAndroidでは見いだされてこなかった。

iPhone5のハードとしての基本線はブラッシュアップだが、一部は全く新しいものが導入された。A6、インセルディスプレイ、Lightning。OSもバージョン6になったことを考えると、デザインと技術を大きく進化させたビッグバージョンアップだったと思う。

そういった意味では、事前のリークが製品発表のインパクトを薄めた事は残念な感じがする。ただ、冷静に考えると非常に大きな変化があり、スペック表だけを見比べるとAndroidにキャッチアップしただけに思える機能も、実際の使い勝手を考え合わせると、そういった単純な話ではない事が分かる。

iPhone5も大きなムーブメントを生み出しそうだ。特に動画方面で。とはいえ、本命は来年のiPhone5Sだろう。ハードではLightningが普及する事、ソフトではPassbookへの対応が進む事、今までの流れで言うと、デザインを変えずに技術の革新に力点を置く事がその理由だ。

iPhone5は、来年が楽しみな、非常に完成度の高い製品と思う。

2012年9月10日月曜日

綱町三井倶楽部

ジョサイア・コンドルの1913年の建物。99歳の重要文化財。建物の中を通らないと辿り着かない庭からの外観が有名だ。



三井というのは、建物を大事にする財閥だと思う。三井本館や三越を始めとして、古くて良い建物が多い。中でも綱町三井倶楽部は、普通では見れない三井の迎賓館だ。

外装はもとより内装も素晴らしい。










2012年9月7日金曜日

ややこしいお隣さん達

彼らには共通している部分と、大きく異なる部分がある。

共通しているのは、内政干渉をしてくること。歴史という考え方が本質的にほとんどないこと。新しい時代は前の世代を否定して、歴史を塗りつぶしてから始まる。自分の事は都合良くさっさと忘れるが、お隣との関係については都合良くネチネチと自分が被った被害のようなものを主張する。その中で歴史は都合良く書き換えられていく。

片方は証拠を偽造して主張する。もう片方は、自分以外には理解できない思想をベースに主張する。

前者は何でもかんでも偽造して、良い事は自分の成果で、悪い事は自分以外になすり付ける。偽造対象はほぼ全て。歴史、武道、おかし、おもちゃ、ITガジェットなどなど。そして、中にいる人はその事をほとんど知らない。偽造ではなく、自分たちが本家本元だと思っている。不思議。

後者は自己中心的な思想を振りかざして、皆がそれに付き従うと思っている。そして、中の人もそんな思想が染み付いている。彼らは模倣ではなく偽物をつくる事が多い。表面的になぞるばかりで、中身が伴っていないため、指摘するのも馬鹿らしくなるが、中の人はみんな信じている。不思議。

そんな不思議でややこしいお隣さんに囲まれたら、どうしたらいいんだろう?論理だけでは前に進まないのは目に見えている。

2012年9月5日水曜日

文翔館@山形

山形に行った。以前、青森に行ったのとは全く違う印象で、非常にクリーンで拓けた都市だった。まあ、日本全国どこに行っても、活気がある場合は、東北で言うと仙台や山形のようなクリーンで拓けた印象、活気がない場合は、青森のような区画整備だけが進んで無機質で寂れた印象を感じる。

文翔館という、旧県庁舎および県会議事堂の建物に行った。1916年竣工なので、もうすぐ100年を迎えようとしている。100年という時の長さを感じさせるに十分な威容を保っている。現在は山形県郷土館として、当時の内外装を復原して見せている。



ボランティアガイドの方に案内してもらい、館内を見て回った。漆喰の天井細工が細かく、非常に印象的だった。県庁舎として使う中で、内装を変え、什器を変えてきたが、庁舎としての利用を終え、国の重要文化財指定を受けるとともに復原をスタートし、10年に及ぶ工事の末、元の姿を取り戻した。



札幌時計台に続く、日本で二番目に古い時計台を持つ煉瓦造の建物だが、表面は石を貼って仕上げているので、表から見ても煉瓦造だとは分からない。中から見ると煉瓦造だと理解でき、また、工事半ばで窯が変わった事を思わせる、色の変化が見て取れる。







2012年9月3日月曜日

ログの一番重要なポイント

ログを取る上で一番重要なポイントは、長期継続、長期観察ができるかどうかだろう。それが共有されるかどうかは二の次だと思う。

ネットにはシェアを主眼としたサービスが多く見られるが、シェアは多くの人に取って必要な行動ではない。その証拠に、どのシェアサービスも実際に活用しているのは1割程度と言われる。ほとんどの人は有名人のアップしたデータ、コメント、写真を見ているだけだ。つまり、単に暇つぶしの道具であって、ロックインするようなものではない、ということだろう。

今後のネットサービスは、より人の生活に介入し、役立つものでなければならない。そういった意味でもログ管理は、これからどんどん開拓されていくサービス領域だと思う。