2013年2月12日火曜日

ARGO

11月ごろ、この映画を観た。他に良いのがなくて、消去法的に選んだ映画だった。

驚いたのは、イラン革命の最中に起きた、リアリティのないストーリー。

アメリカ大使館を襲撃するイラン人のデモ隊。一部の大使館員が、そこから脱出してカナダ大使館に逃げ込む。問題になったのは、残っているアメリカ人ではなく、逃げたアメリカ人。

逃げた人たちは救出作戦行動から取り残されるだけでなく、逃げたという事実でどんな嫌疑を掛けられるか分からない。とにかく早く保護する必要がある、という事。

隙あらば逃げるのは当たり前だが、事態の複雑さから見ると、逃げない方が良かったのかも、とも感じる。

そんな不思議な救出作戦は、映画のロケハンに化けさせて飛行機に乗せると言うもの。数ある救出作戦の中で、これが一番確度が高かったというのもスゴイが、イラン革命の最中に映画のロケハンが入るというのもあり得ない話のような気がする。その後の様々な革命で映画のロケハンが入ったという話は聞かない。

逃げた人たちに与えられた役割は、とにかく役になり切る事。しかも脚本家や監督になり切るというものだった。

この顛末はWikipediaで読むと、さらに複雑な内幕、後日談があり、面白い。映画にまでなるんだから、小説より奇なりとはよく言ったもんだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿