2010年2月12日金曜日

パーソナルブランディング

本田直之さんの「アフォリズム」という本を読んでいる。この本は、世にある金言をまとめたもので、いわば「他人の褌」である。

他人の褌が悪い訳では決してなく、むしろ素晴らしいコンセプトだと思っている。本を書くとは、既存の意見を整理・編集する事が非常に大事で、その編集結果として新しい解釈が生まれる事もある。そういった物事の整理・編集・解釈が知りたくて、本を読んでいる自分にとって、本の種類に貴賎はない。マンガ、小説、ビジネス本、哲学書、何でも大好き。

その意味で言うと、この本は非常にスッキリと割り切った単純明快な本と言え、本田直之さんの考え方を端的に表したものとも言える。まだ読み始めたばかりなのだが、非常に気になるキーワードがある。

「パーソナルブランディング」である。

人はレッテルを貼ることで、人を分類している。レッテルの貼り方は無限にあるが、その行為が整理・分類スピードを高め、ザックリとした認知レベルを上げている。メタ認知である。

パーソナルブランディングというのは、レッテル貼りの逆で、いわばレッテルの貼り方を指定するために行う一つの戦略だ。

様々なテーマを取り扱う流浪の研究者にとっては悩ましい問題で、いつまでもブランドが確立しないため、段々と立ち位置が苦しくなる。また、企業の研究者である以上は、その方針にピッタリと収まるように、ブランドを上手く微調整していく必要がある。

私の場合、最初に座った椅子は、ブランド化する前に崩壊。その後、様々な椅子に座るが、コレというものが見つからず、辿り着いた椅子も、領域ごと消滅。と、パーソナルブランディングという観点では、完全に失敗している。閉鎖的な大企業では、ブランドがないと思うようには動けないので、中々難しい立ち位置にある。

これからブランドを、どこに、どのように作っていくかは、大きな課題だと感じている。常に気をつけて、パーソナルブランドが強化される方向に向けた、行動、言動を心がけようと感じた。今年、大切にしたいキーワードの一つである。

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