2009年9月11日金曜日

三菱一号館

ずいぶん前の話だが、その時はまだ一般公開してないので、ブログとかに書かないでと釘を刺されたので、カフェオープンを見計らってアップ。

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先日、三菱一号館を見学する機会があった。施工中、煉瓦積み工程も見せて頂いており、感慨もひとしおだった。こういった、こだわり抜いた建物を見ると、普段は建設業界の斜陽さ、危機感の無さに嫌悪しながらも、やはり建築が好きなんだな、ということを再認識したりする。

1階の銀行窓口は、2フロア分の吹き抜けで天井が高く、海外のようなアーチ型の小窓を通して行員と相対する窓口になっており、上部に付く灯りの雰囲気とあいまって、極上の空間を作り出していた。2階にあたる部分の回廊が、少し存在感がありすぎて残念な気もしたが、好みの問題かもしれない。

窓ガラスは、昔のような波打ったフロートガラスは作れないので、丸ビルだか、新丸ビルだかの改築の際に、窓ガラスを全て保存しておき、再利用したとのこと。実際はもっともっと波打ってたと思うが、そのこだわりに脱帽。その他内外装も素晴らしく、建物って、ものづくりって、結局は「こだわり」なんだな、と実感した見学だった。

品質や風合いではなく、コストダウンにしかこだわれない「ものづくり」や「建物」は、どこに向かっているのだろう?

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