2009年9月21日月曜日

競争環境の重要性

当たり前かもしれないが、競争環境が組織の行動スタイルを変える。

競争があるところは行動原理として「目の前の競争に勝つために何が何でも」という組織の意識が強い。逆に競争がない環境だと、個人の意識や能力に依存する。

翻ってゼネコンは、という事を考えるとなかなか難しい。競争に晒されていると言えるのは、受注に絡む営業、設計、現業幹部が主になる。施工には本質的に、組織の意思を注入することは難しいだろう。研究所はなおさらで、そもそも本業に寄与しないことを特徴とする組織で競争環境を求める方がおかしい、という事になる。

そうすると、個人の意識や能力に依存した競争に晒されることのないボンヤリ、ノンビリした研究開発にならざるを得ない。そうならないためには、自らの首を絞める事を覚悟の上で、研究開発の種を誰かの競争環境に位置付けてもらうか、意識を高く持つしかない。

誰かの競争環境に身を置くことは、人にハンドルを預けることにも繋がるので、少しの勇気が必要だ。しかし少なくとも、自然発生的な競争環境に期待できない以上はそうでもしないと、ロクでもないことになるのは目に見えている。

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