2012年10月15日月曜日

うれしい敗戦?

フランス戦に1-0で勝利した後のブラジル戦。0-4でコテンパンにやられた。下手したら「〇〇の悲劇」と銘打たれそうなスコアだ。ドイツW杯のブラジル戦は1-4で負けたので、それ以上のバッドスコアと言える。ただ試合直後のインタビューを聞いていると、選手達はかなり捉え方が違う事が分かる。

本田は「スコアほどの差は感じなかった」と言い、吉田や内田は「楽しかった」、長谷部は「ショックはない」と言う。

ザッケローニが最初から言っていた通り、現在地を知りたいというのがこの2戦の目的だから、フランス、ブラジルという強豪国相手にある程度通用するという現在地の確認と、今後2年間のトレーニングの方向性が定まったという事だろう。

確かに前半は、むしろ日本の方が良いゲームをしていたように見えた。いつもよりボールも回っていた。そんな中、ポンポンと入れられた得点。審判も微妙だったが、それで助けられた幻の4点目もある。この幻の得点が唯一、完璧に崩されて入れられた得点だったように思う。つまり、崩される事は少なかったが、崩される訳でもなくゴールを決められたということで、ディフェンスの意識改革が第一の課題かも知れない。

しかし、ネイマールとカカは凄かった。現時点で、こいつらには全く歯が立たない、というのが率直な感想だ。

某タブロイド紙が今回の大敗をもって、「W杯優勝はやはり夢物語」と書いていたが、気にする事は無い。誰にとっても「夢物語」であり、どの程度現実性があるかが問題だろう。そういった意味では、選手の肌感覚として「通用している感」が感じられたというのは大きく、誰を目標にどんな課題を修正していく必要があるかが分かったゲームだったことは収穫だと思う。

「夢」の実現に一歩近づいたゲームだったと信じたい。

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