2012年10月1日月曜日

32万3000人の命

南海トラフ地震で異常に多い被害者想定を行った張本人が、正しくメッセージを理解して欲しいという記事をダイヤモンドオンラインに出していた。

32万3000人は、最悪の状況下で、最悪の行動を取るという条件で算出されたもので、適切に行動することで、大部分の命は助かるはずだ、と。

32万人超の内、大多数が沿岸部に住む人で、そこから離れるべきだ、と言うなら、無意味なメッセージだと思う。むしろ、いたずらに危機を煽る風説の類と判断されてもしょうがない。

その土地利用区分の設定段階でクレームを出すのなら分かるが、既に多くの人が居住している状況で、速やかに引越しすべきだ、なんて無責任もいい所だろう。

被害者の想定人数を出したところで、それが行動のトリガーになるとは思えないので、今まで通り粛々と淡々と、その日に備えるしか無い。

0 件のコメント:

コメントを投稿