2009年7月3日金曜日

発生確率1%の震度7と50%の震度5強

BCPとして、どこにターゲットを絞って対策すべきなんだろう?

たぶん震度5強の対策をしてて震度7が来て、想定以上の被害を受けたら、担当者は糾弾されるだろう。逆に、震度7の用意をしておいて、地震が発生しないまま長い期間が過ぎたら、BCP対策費は削減されるのだろう。

「BCP対策費は保険だ」という言う方は簡単だが、実際はそんなに簡単な問題ではない。安全だけを考えれば、費用をふんだんにかければいい。費用が限られてるのなら、ある程度の被害を覚悟しておく必要がある。じゃあ、どっちが良いんだ?

被害は少なくしたいが、費用もかけられない場合がほとんどじゃないのかな?震度7が一定の確率で発生する事が分かってながら、フルの対策を取らないなんてオプションは選びたくないが、費用はない。それなら 「大きな地震なんて来ない」と言って欲しいと感じるのは人情だろう。

BCP対策を謳うゼネコンが、地震を食い物にしているように感じるのは、そのジレンマを解決する努力を怠り、正確な被害想定分析結果と称して、危機感を煽ることしかしてきてないからだろう。

費用は最小に、効果は最大かつ合理的にできなければ、乗れる話にはならない。

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