2009年7月15日水曜日

機能を分解する=first step of innovation

イノベーティブな何かを生み出すのに、もしかしたら役立つかもしれないプロセス(と個人的には思っている)。

市場に出回っている商品/サービスは全て、誰かが定義したものだという事に気付くべきだと思う。その定義をひっくり返すには、商品/サービスがどんな機能の組合せで作られているかを精査するのが近道じゃないかな?そして、それぞれの機能を再定義して組み合わせる、という単純作業が実は全く違ったものを生み出す、一つのプロセスなんじゃないか、と最近は考えている。

建設現場で働いて非常に良かったのは、例えばアスファルト舗装されている道路でも、材工が折り重なって出来ていることが実感できた事。マンションなんかを見上げると、そこに投入された血と汗と涙が想像できるようになった事。そうやってモノってできてるんだと思うと、モノの定義を丸ごとひっくり返すというのはムリがあるんだろうな、と感じる。

でも、そこに与えられている機能を分解して、熟考して、再定義してあげると、全体に波及するような変化を生む事ができて、それが即ちイノベーションなんだと思う。

イノベーションって大上段に構えると難しくて、技術もコンセプトもデザインも新しいピカピカのモノを想像してしまいがちで、そうすると、手も足も出なかったりする。一方で、Leading Innovationを標榜する某社社員に聞くと、些細な日常的業務改善もイノベーションと定義しています、と言ってた。それってハードル下げ過ぎでしょ、とも思う。

ウォークマンも蒸気機関車もiPhoneも、そうやって生まれてきたんじゃないかな?世の中を、もっとこうしたい!という欲求と機能分解→再定義、これがイノベーションに繋がる一歩だと思う。

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