2009年7月22日水曜日

カイキニッショク

皆既日食が日本国内で見られるのは、46年ぶりになるらしい。また、次回は26年後だということだから、多くの人にとって一生に一度の経験ということだろう。実際、46年前に皆既日食と遭遇した毛利少年は「宇宙から月が見てみたい」と宇宙飛行士になった。

しかし、日食メガネなるものは必要なんだろうか?

四半世紀ほど前には、理科の実験として当たり前に使ってた「濃い色の下敷き」「煤をつけたガラス」はことごとく否定されている。失明の危険性があるとのこと。本当?まあ、透過してくる光の成分をコントロールできないのは確かだろうから、何でも大丈夫とは、言えないだろう。だからと言って、日食メガネ以外は全てがノーと言うからには、今まで理科実験の名目で行ってきた膨大な人体実験の結果、太陽観察の被害にあった人が大勢いた、ということかな?違うよね。

日食メガネがない人には、厚紙に小さな穴を明けて、そこを透過してくる光を観察する、という方法をオススメしている。こうすると、太陽を直接見ることなく、太陽が欠けていく様子を紙の上で確認できるらしい。

ここに大きな勘違いがあるように感じるのは、私だけだろうか?小さな穴を透過する光線の様子を観察するのは、実験的には有意義かも知れない。しかし、僕たちが見たいのは「太陽が欠けていく様子」ではなく、「欠けていく太陽」なのだ。違うかな?

透過した光をさも本物のように騙る方法は、本質を見誤らせ、科学への興味をスポイルする可能性があると思う。あたかも、円周率3.14を3と教えていた、ゆとり教育のように。

気をつけて、自己責任で、空を見上げよう!


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