2009年8月5日水曜日

クリティカルマスへの道程

キューバ革命は、なぜ成功したのか?

変革を望み、わが身を振り返らず献身的に参加、行動する人がクリティカルマスを超えたからだと思う。当時のキューバ政府の酷さも大いに関係するだろうが、最大のポイントは二頭体制だったことではないだろうか?

カストロとゲバラ、目的を一つにし統治方針の異なる二人が上手く補完し合うことで、多くの人を巻き込み、かつ離さない状態を作り出すことができたのではないか?

ボリビアでのゲバラはカリスマだった。皆の尊敬を集めてはいたが、求心力という点ではクリティカルマスを動かせるほどのパワーがなかったのかもしれない。それは、キューバの時のカストロも同じで、一人で実行した時は失敗している。

結局、組織ってそういうものかもしれない。カリスマ一人と実務家一人。その運命共同体に未来を感じ、将来を期待する。思えば著名な企業でも、少なくとも創業時には、二頭体制を敷いている所はある。ソニーの井深・盛田、ホンダの本田・藤沢は有名だ。

卓越した実務家がピッタリ寄り添って、カリスマと同じく尊敬を集める存在でなくてはならない。

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