2009年8月24日月曜日

ゼネコンにおいて理想的な研究領域

ゼネコンにおいて、研究開発の未来と会社の未来を同一視しようとすると、思考が破綻する。なぜなら、会社に未来志向性が無いから。少なくとも無いように見えるから。

その意味では、研究開発の未来と会社の未来が独立的に考えられる研究領域を持つか、思考ベクトルを持つことは重要なのかもしれない。

自分が今まで取り組んできた、施工管理、マネジメント、企画、新規事業開発はいずれも、会社の未来と不可分のように思える。これらの領域は、理想を追及すると、必ず会社の未来に思いを馳せることになる。それゆえ行き詰まる。また、初期投資が多く必要だったり、モノ作りが先行するような研究開発も、昨今の原資不足から挫折しやすい。

そのように考えると、ゼネコンにおいて理想的な研究領域は、意外に小さいことがわかる。

まず、本業、すなわち建物を建てる行為に関係している事。かといって、経営に関わってくるモノではない事。さらに、必要原資が少なく、できればパソコン上でハンドリング可能な事。地震動や風、温熱などのシュミレーションはベストだろう。

そうか、それで同じ社長の話を聞いても温度差があるのか。みんな、会社の未来なんて他人事だったんだ。

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