2009年11月13日金曜日

インテル・インサイド/アップル・アウトサイド

ビジネスをどのように捉え、どこを我が物とするか、と言う事。それが、戦略というモノだろう。ビジネスフレームとグリップポイントが大事になる。

インテルはCPUを必要とする全ての機器にフォーカスし、その心臓部たるCPUとチップセットという「部品」をグリップした。それだけでは競合優位性が維持できないので、Microsoftとのアライアンスで確固たる地位を築いた。ほぼ全てのPCはWintelとなり、今ではコンピュータ制御される多くの機器が、「Intel Inside」である。

かたやアップルは「完成品」を売る消費財メーカーである。普通の消費財メーカーは作って売るだけだが、Wintelによって、その商売に限界を感じていたアップルは、何かをグリップして周りを動かすビジネスがしたくなったんじゃないかな?「部品」は「完成品」を動かせるが、「完成品」何が動かせるんだろう?

その解が、プラットホームであり、社会であり、環境であり、ライフスタイルなんだろう。結果としてアップルは「完成品」をグリップして、「デジタルハブ」構想を作り、最終的には社会やライフスタイルなど「外の世界」を変えた。つまり「Apple Outside」である。

これらの事例を見ると、ビジネスフレームとグリップポイントのうち、どちらが先かと言うと、グリップポイントになる。

企業が強みとして持っている何らかの「技術の核」をグリップポイントとして、そこを握った先で影響を受ける領域を定義し、そこにフォーカスしてビジネスフレームとする、といった手順が良さそうだ。

では、手持ちの「技術の核」には何があるだろう?

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