2010年4月23日金曜日

ソフトバンクのフェムトセル配布

さすが、孫さん。これは勇気ある素晴らしい決断だと思う。

フェムトセルは、小出力の携帯電話基地局をばら撒くことだが、今まで実施されなかったのには訳があるだろう。

私のような素人でも分かりやすいのが通信品質のこと。基本的に電波の弱い所に低出力基地を置くのだから、カバーが中途半端になる可能性は高い。また、こまめに基地局が変わるので、いわゆるハンドオーバーの頻度も多くなるだろう。つまり、切れやすくなる、ということ。繋がらないのではなく、切れやすくなるということは、似て非なる印象をユーザーに与えるだろう。繋がらないのは諦められても、切れやすいのは不評を買うのではないか、と推察する。

でも、そんな事は計算尽くで進めているんだろう。大きなリスクはあるが、iPhoneを中心としたロイヤリティユーザーや品質よりも安さを重視するコアユーザーの力を借りて、一気にインフラを作り込んでしまうつもりだろう。次世代iPhoneが投入されるこの時期は、ロイヤリティユーザーの忠誠度が最高に高まっているタイミングだとも言えるので、ベストだろう。

同時にWiFiインフラも構築できれば、鬼に金棒、iPadを頂いたも同然だろう。

他のキャリアはWiFiが弱い。KDDIは問題外だし、NTTですらユーザー獲得はうまくいってない。NTT東のWiFiユーザーは、わずか5200人だったと思う。一人につき一アクセスポイントだ。ペイする訳がない。

そして、WiFiの利用料金を戦略的に決めれる会社はソフトバンクしかない。WiFiインフラをアクセスポイントをばらまく事で密に敷き詰め、iPhoneユーザーにはタダで、iPadだけのユーザーには安く提供する。

iPhoneとiPadのユーザーはかなり重なるだろうから、カスタマー・ロックインの完成だ。WiFiがどこでも使えれば、e-mobileのポケットWiFiも必要ないかも知れない。

5月から始まるフェムトセルとWiFiルーターの無料配布で、iPhone、iPad獲得への態勢が整う事になる。

ソフトバンクから目が離せない。

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