2011年9月26日月曜日

山を登る

「今まで山に登ろう、山を見ようと思ったこと、もっと言うと、会社に山があると思ったことはありませんでした」

『陽はまた昇る』を観て、「山」とは何だろうか、と考えた。

「山」とは、「実現するかどうか分からない事柄」を指すのではないだろうか。ある程度の困難さを伴いつつも、実現するのが確実な事柄ではなく。そして「山」は、単に属する会社の与えられた仕事の中にあるだけではなく、様々な組織やビジネスアイデア、さらには個人の家庭の中にもあるのだろう。

多くの建設プロジェクトは、ゼネコンの目線で見ると後者であり、つまり「山」ではない。

「山」でないとダメなのかと言うと、そう言う訳でも無く、「丘」や「単なる起伏」であっても存在意義はあって、登り甲斐はあるのだろう。ただ、それを見る時の意識が違うだけかも知れない。淡々と歩を進めれば良いと思うのと、山頂に辿り着けるかどうかも分からない中で一歩を踏み出すのとでは、覚悟が違う。

そういった意味では自分も、「会社に山があるとは思っていない」タイプかも知れない。典型的なサラリーマンだ。

でも、山に登りたいと思っているのも確かで、山が「実現するかどうか分からない事柄」だとすれば、そのような中で、どうやったら比較的安全に山を登れるのか、山の定義とともに山に登る心構えを、改めて考えている。

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