2012年5月2日水曜日

Black&White

今月のファーストデイは「Black&White」を観た。お気楽ムービーの極みで、CMに謳うようにデートムービーと言えば、単純に楽しむ事においては合格かもしれない。

CIAのエリートエージェントで親友の二人が、偶然とは言えない偶然で一人の女性をターゲットにする。そこからは意地の張り合いとちょっとしたゲーム要素を織り込む中で、徐々にのめり込んでいく。その過程は公私混同も甚だしく、CIAエージェントとしての仕事をカモフラージュとして、最高難度のスパイ大作戦が繰り広げられる。

冷戦以降存在感が薄くなったとは言え、CIAを馬鹿にし過ぎじゃないかとも思えるが、実際、その程度にしか仕事が無い事を揶揄しているのかもしれない。エシュロンなど投資は半端ないが、成果はほとんど目に見える事がないので、ジョークの対象になりやすい。

何を期待して観に行くかによって評価が大きく分かれそうだが、まさにデートで時間を持て余している時には最適だろう。そう考えると、映画というのは開演時間も戦略的に設計する事ができそうだ。シネマコンプレックス以降新しい取組みのない映画業界として、開演時間の設計で個人のライフスタイルに踏み込んでいくのも一つの手なのかもしれない。

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