2012年4月30日月曜日

力士祭@海津天神社

琵琶湖の湖西にある海津天神社で「力士祭」というお祭りがあった。たまたま近くにいたので、少し覗いてみた。ネットで探しても何時に祭りが始まって、何時に終わるのか、どういった内容なのかほとんど見つからず、昼食がてら11時過ぎに行ってみた。

参道には松明の準備が進められており、村の各所から祭りの雰囲気を感じる事ができるが、それ以上ではない。神社に着いてもほとんど動きが見られず、どうしようかと考えていた時に、村の方から法被を着た子どもの一団が到着。少し賑わいが出てきた。


神社に入って正面に大きな社があり、中を覗くと、大きな神輿が2基と小さな神輿が1基置いてある。社務所で祭りの概要を聞くと、海津港が北陸から京都への輸送基地として賑わった300年前から始まったと言われ、その当時、回船問屋で働く若者達が力士をまねて化粧まわしを着け、美しさを競ったのが始まりだそうだ。l
12:30に子ども神輿が出発し、13:30に大人神輿が出発する。大人神輿は、海津と西浜に分かれて村を練り歩き、20:00頃神社に戻って、ぶつかり合う「おねり」を行うらしい。


段々と人が増えていき、一升瓶を持ったふんどし姿の若い衆が早くも酔っぱらい、観光客に絡み始める。写真が趣味の老人が集まり、法被姿の子ども達を撮影するのかと思いきや、我々の方に近づき、子ども達を囲んでちょっとした撮影会になってしまった。この人たちにとって、祭りはどうでもいいのかな、なんて思いながら苦笑。


特に出店がある訳でもなく、非常にシンプルでローカルなお祭りで、観光資源化されてないだけ潔さを感じた。

その後も車で村の近くを通ったが、家の前には提灯をぶら下げ、子どもも大人も神輿が通るのを楽しみにしている雰囲気を感じた。自分自身は新興住宅地育ちで、そうった原風景を共有していないが、非常に日本的で大切にしていきたいと思った。

日本中のあちこちに、こういった素朴なお祭りがまだまだ残っていると思うが、今後も残していく必要があるだろう。

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