2009年5月20日水曜日

素人判断の妥当性

裁判員制度は運用が極めて難しい仕組みだと思う。

裁判をブラックボックス化させず、一般人が持つ日常感覚や常識を盛りこもうというものだが、なぜ対象が重大事件なのだろう?

本職の裁判官ですら量刑に悩むような事件に対して、日常感覚や常識が必要なのか、理解に苦しむ所である。人を裁いた経験の無い人が、人の生殺与奪権を持つことは、果たして妥当なのか?そして、可能なのだろうか?

いわば、運転免許を持たない人に、F3000で走れと言っているようなものなのではないだろうか?

地裁とはいえ、裁判における最高難度の事案に対して、訓練を受けてない人が参加するのはナンセンスだろう。そして、日常感覚や常識から大きく外れた事案に対して、それらを求めるのも違う気がする。

まずは訓練が必要なこと、そして、訓練終了後においても高速道路を走れるようになった程度であろうから、その程度の事案を対象とすることが、妥当ではないかと思う。

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