2009年12月2日水曜日

大事なのは「やりぬく力」

PPP(Public Private Partnership)のフォーラムに参加した。アメリカ、フランス、韓国の事例を紹介していた。

アメリカは、官の仕事の大部分を民間にアウトソーシングすることで、10万人の市を4人で運営している事例。フランスは、箱物に絞って、設計から施工、運営までを民間に委託している事例。韓国は、民間の経営者が地域の運営に乗り出した事例。

三者三様だが、いずれも機能を拡張したゼネコンが大きな役割を担っている。つまり、施工だけではなく運営までをビジネスのスコープとしたNEWゼネコンである。

行き詰まったゼネコンのつぎの一手として、常に議論の俎上に上るが決して手を出さない、ある種の禁じ手とも言えるかもしれない「事業運営」。政権交代によって変わる事を余儀なくされているゼネコンは、準備が整っている訳でもないが、禁じ手たる事業運営に踏み出さざるを得ないのではないか。

フランスでは、例えば橋などの場合は、75年にも及ぶ長期契約が取り交わされるらしい。請ける側は、初期投資が大きく、当初20年ほどは赤字になるそうで、そのため体力のある企業しか手を上げれないそうだ。

たとえ体力があっても、未来には安定収益の柱になる可能性を感じられても、近未来へは負債を残す事になるのは間違いない。今後20年間黒字にならない事業を抱え続ける、メンタル面での強さを求められる。

いずれの事例も、やっている事は大して目新しくもないが、ただ、飛び込む「勇気」、全うする「覚悟」、やりぬく「力」だけが必要だ。

石橋を叩いても渡らないサラリーマン企業に可能か?

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