これからは五感にフォーカスする必要があると思う。
基本的な品質や機能で差別化が困難になってきた今、より人の気持ちに訴えかけられるモノでないと、耳目を集めるコトはできない。
つまり、五感を理解するコトがすごく大事になる。そして、五感に届くような造り込みは定量化されないので、差別化という意味で、強い。
スマートフォンやタブレットPCを触ってみても、Apple製品のフィーリングはダントツで使っている時の気持ちよさがあると思う。それが、人々を誘い、ロイヤルティを高める。他のモノを使った時に、結果的に同じコトが実現できても、その過程が気持ち良くないから、悪い印象しか持たない。
これって最強のモノづくりだと思う。
機能だけを追い求める時代はとっくに終わったことを、心の底から理解しないといけない。五感にフォーカスしたモノづくりは、その企業のセンスを問われる。
消費者と企業にはセンスの交換による循環があって、それが社会としての民度や文化を高めて行く効果がある。銀座に名店が集まるのは、その循環効果を潜在的に狙っているからだ。
センスの悪いモノを作っていたら、そのセンスレベルで満足するセンスの低い人しか集まらない。つまり、低レベルなセンスの循環しか生まないので、一向にセンスが良くならない。
手触り、風合い、味、匂い、音、見た目。そういったことを大事にしたモノづくり、仕組みづくりをしていきたい。
2011年2月18日金曜日
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