2011年11月18日金曜日

ネットは見つける、リアルは見つかる

ネットの情報は「見つける」という行為なくして見つかることは少ない。

Googleのシンプルなトップ画面を見れば分かるが、ネットには何でもあるが、見つけようとしない限りゼロだ。例えば、Yahoo!のニュースやAmazonの「New for you」とか「閲覧履歴からのおすすめ」のように、見つける前に見つかることは非常に稀だろう。

見つけてもらえなければゼロというネットの特徴が、SEO/SEMを意味あるものにし、レコメンドや行動ターゲッティングの研究を加速させた。みんな見つけて欲しいから。

容易に見つけられる=見つかる状態にしておくと言う事だろう。それを「見つける」という行為を前提に考えればSEO/SEMになるし、「見つかる」ことを前提にすればレコメンドや行動ターゲッティングになる。大量の情報で溢れかえるネットの世界では、見つけてもらうためのトリガーを何に求めるか、そこにフォーカスした方法論が開発される。

実は、リアルの世界においては、事情が違う。探す意識を持たなくても、リアルの情報は歩いてたら、ある程度見つかる。つまり、探してもらえなければゼロ、という訳ではない。知らない街でも目の前にマクドナルドがあることは分かる。探す意識がなくても何かは見つかる。それがリアルの世界だ。

また、リアルの情報量っていうのは、ネットに比べると多くないし、昔からさほど変わっていない。看板やPOP、お店のメニューなんて、大昔からほとんど変わってないだろう。そこに書かれている内容も、極端に増えている訳でもなく、これからも変わる気配はない。

リアルとネットの接点には、このような性質の違いがあり、そこを理解したシステム構築が求められる。

つまりリアルにおいては、闇の中を懐中電灯を照らして探すイメージではなく、明るい中を歩く人の視野を広げてあげるような仕組みが必要と考えている。Mecke!はそういうサービスだ。

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