2011年11月30日水曜日

時限クーポンの有用性

Grouponを始めとして時限クーポンというのが、一時期ほどの隆盛はないにせよ、一定の知名度を得ている。国産アプリでいえばイマナラ!が有名だ。

最近スマホに変えたというやや高齢の方が、スマホはお店と地図が連動していて使いやすいという感想を漏らしたのに反応して周りの人が勧めていたのは、イマナラ!だった。曰く、「今いる場所で使えるクーポンが見つかるので、お店選びに役立ちますよ」との事。他の人も「そうそう」。でも最後には、「使ったことはないんですけどね(^-^)」。

結局、時限クーポンってそういうものなんだろう。お得なクーポンが見つかるサービスとして認知されつつも、意外に使っている人は少なく、いわゆるバーゲンハンター御用達になっているということ。断言するにはサンプルが少なすぎるが、感覚的にはそんなに間違ってないと思う。

普通の人が使いたいサービスは、お得だけがフィーチャーされるようなものじゃないんだと思う。お得が無くても行きたい店はある。無性にカレーが食べたい時にクーポンの有無だけが行動のトリガーではないだろうし、腰を落ち着ける場所を探している時に重要なのは安さではないだろう。手芸用品が欲しい時にはその存在が貴重な情報になると思う。

人の行動にとって、クーポンのようなインセンティブだけが、そのトリガーになると思うのは大きな間違いだろう。むしろ、それ以外の行動起点が多く、その割にはそれをサポートするサービスがほとんど存在しないことに注目する必要がある。行動とインセンティブは密接な関係があるという前提が一般的になっていることもあって、インセンティブ以外の行動トリガーについて深く考察されてないように思える。

何が行動の起点になっているか、置かれている状況にも依るだろうが、よく考える必要がある。

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