2011年11月21日月曜日

TPPと明治維新

以前、江戸末期の考え方は二つの軸で表現できると書いたことがある。つまり、徳川体制を残すか滅ぼすか、そして、国を開くか閉めるかだ。4象限のいずれにもそれなりの合理的な理由もあり、それを応援する人もいた。

で、意見は四分したかというと、ほぼ三分となった。徳川を残して開国する(公武合体)、徳川を残して鎖国する(現状維持)、徳川を滅ぼして鎖国する(尊皇攘夷)というのが多勢であり、徳川を滅ぼして開国するという、後世から見たときの本流を支持する人は少なかった。

現代も同じような時代の転換点だとすれば、歴史に倣えば、現体制の破壊とグローバル化が暗黙的に求められているのではないか?

そして、破壊すべき現体制とは、劣化し崩れ落ちそうな中央集権官僚体制だろう。

つまり地方分権とTPP加盟こそが、明治維新以来綿々と続いた近代日本のパラダイムシフトを導く鍵になるのかも知れない。

以前のエントリーではTPP加盟反対と書いたが、あくまでもルールが明確でないゲームに参加するのは危険だ、という意味でしかない。今、政治に求めるべきは、ルールの精査と国民への説明だが、もしかして、TPPがトリガーとなって、平成維新が起こるのを恐れているのだろうか?

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