2012年1月30日月曜日

何度も金を払って、いつの間にか巨額になっているというビジネスは志向しない

任天堂の決算会見での岩田社長の発言。

ソーシャルゲームにも良さはあるのだと思うが、自分がGREEやモバゲーに共感できないのは、まさにこういう事だ。ビジネスとしてズルいと思う。いや、ビジネスは戦いなので、ズルいという言葉は当たらないかもしれない。正確に言うなら、ユーザーに対して不誠実だと感じる。

ソーシャルゲームは、ユーザーに対して何を与えたいのか、そしてどの部分の対価を得たいのか、という観点で考えると、納得のいかない感じになる。要は、ユーザーよりも事業者の利得を優先しているようにしか見えないのだ。

ユーザーにゲームの楽しさを提供したいのならば、コインを積み上げる事でしか得られないような楽しさは提供すべきではないと思う。

ギャンブルならば話は別だ。そこにある指標はあくまでもお金であり、コインを積み上げた対価として、その何倍かのコインが戻ってくる可能性がある。しかし、楽しさというものが指標になるならば、それは楽しさを積み上げた対価として、その何倍かの楽しさが返ってくるようなものであるべきだろう。任天堂の商売は、楽しさを積み上げた先に、次の楽しみを提供するような形になっている。

現時点では、商売としてはソーシャルゲームに分があるが、個人的には任天堂を応援したい。ぜひ、楽しさを積み上げるための技術としてソーシャルを活用して、健全なゲームの楽しさを提供し続けて欲しい。

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