2012年6月13日水曜日

Apple / WWDC2012

年に1回のお祭りが始まった。WWDC2012。

開発者のためのカンファレンスと銘打ってはいるが、基調講演ではいつも新しい製品が発表される。2年前WWDC2010ではiPhone4、昨年WWDC2011ではOSX Lionが発表された。通常、メインは一つで、あとはアップデート情報が中心なのだが、そういった意味では、今回はかなり盛りだくさんな内容だと感じた。考えてみれば After Jobsとして初めてのWWDCなので、Cook色を打ち出したいだろうし、そういった意味での将来像を見せて行きたいというという意図もあるだろう。

今回はMac/OSX/iOSの三本立てだった。開発者向けなので、OSのアップデート情報は既定路線だろう。特にOSX Mountain Lionがすでにほぼ完成しており7月発売なので、これがメインかと思いきや、意外にあっさりとしたもんだった。

iOSの方は、かなり機能アップするiOS6を秋に公開するとの事で、これはiPhone5の発売時期予告でもあるだろう。iOSの機能も楽しみなものが多いが、iPhone5の話題がこれから半年かけてヒートアップしていくのは明らかで、うまい広報戦略だと思う。

二つのOSの進化以上に大きな話題だったのが、Macbookのアップデートだ。MacbookProにRetinaディスプレイモデルがラインアップされた。これはMacbookAirのモバイル性能とMacbookProのパワーを合わせもった製品で、最近のMacbook製品にしては高めだが、新しいラインとしてこれから売り出していく事を考えると、適切な価格で発売される。

最近のApple製品で個人的にも大きなインパクトを受けた、RetinaディスプレイとSSDをビルトインしたオールフラッシュメモリを同時に実装したもので、とんでもないパワーとインパクトを兼ね備えたマシンだと思う。Appleは古い技術を大胆に切り捨て、新しい技術を勇気を持って取り込み、新しい製品として仕立て上げる。DVDドライブは、Appleが標準化の口火を切り、Appleによってレガシーと位置づけられた。ゼロスピンドルがこれからの流れになっていくのは、もう間違いない。

ゼロスピンドルノートは、かつてVAIOでも作ってたように思うが、時代とのタイミングや製品の位置づけを適切さにおいて全くダメで、世間には受け入れられなかった。つまり、戦略不在だったという事だろう。Jobsがいなくても、AppleはPC/スマホ/タブレットの各分野で盤石だという事が強く印象づけられたWWDC2012だった。

0 件のコメント:

コメントを投稿