2012年6月1日金曜日

予測

人は誰しも何らかの予測をしながら生きている。小さな予測から大きな予測まで、色々ある。自分が予測した中で、比較的良く当たったものがいくつかある。


小さなものでは、展示会の来場者数の読み、なんてものもある。初日から三日目までの、自社ブースでカウントされるおおよその数字だ。一日千人単位が計上されるので、百の位の予測精度は、ノベルティやパンフレットなどの準備にとって非常に重要だ。先日の展示会において、5回目にして、個人的な予測精度はかなり上がったと感じた。


本業というか所属部署の行方を予測した事もある。衰退傾向と取り得る打ち手のようなものをレポートにしたが、ほぼ無視された。現実は自分が予想した方向に動いており他部署に吸収合併され、自分自身はそこから放出された。


昨今ではビッグデータという言葉が流行っているが、かつて自分としては「マイクロインフォメーション」というワードを作って、今後はマイクロインフォメーションの扱いが非常に重要になるし、どのようにして集めていくのか、分析していくのかを検討する必要がある、と説いていた時期があった。もちろん、ビッグデータという言葉が出てくるずいぶん前だ。


それよりも以前に、検索がカテゴリー検索から、キーワード検索に変わっていく流れの中で、デスクトップのメタファーもフォルダからバケツに変わっていくという議論をした事もある。何でもかんでもバケツに放り込んで、キーワードで抽出するようになるだろう、と。実際、Windowsはさておき、世の中の流れはそうなっている。特にタブレットPCやスマートフォンによって、その傾向は加速している。


他にもユビキタスという言葉が出てきた頃、本業こそがユビキタスのトリガーになり得るというレポートを書いたが、偉い人には「あり得ない」と言われた。だが実際は、そうなってきている。人に近い所で状態情報を獲得して、それらを分析した上で機器に情報を提供し、機器は情報に従って適切に運転を行う。それが流れだろう。


最近ではロケーションサービスについても、割と早い時期から検討している。モノになっていないのは、アプローチの問題か。いずれにせよ、人はバーチャルだけで生きられるものではなく、リアルの中でのやり取りに生活行動は帰結するはずなので、リアルにより近いロケーションサービスが必要と考え「メッケ!」に至った。スマホが出てくる随分前からだ。


現在は、新しい予測を立てて、企画を練っている。これはスマホならではだが、いずれこの領域での覇権争いが始まるものと思われる。何とかしたい。

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