2009年10月23日金曜日

大人のイスとりゲーム

10月に異動し、通勤経路が変わった。今までは東急田園都市線で都心まで移動していたが、勤務地が山手線沿線湾岸部になったので、溝の口駅で東急大井町線に乗り替えている。この乗り替えが壮絶だ。

大井町線は溝の口駅が始発なので、朝の時間帯はとにかく大勢が並んでいる。特に多いのは座りたい人で、次が早くつきたい人。おかげで「先発」「次発」「次々発」はそれぞれに3列ずつ、みっちりと並んでおり、自分がどの列に並ぶかは、ある程度の経験が必要になる。

しかも悪い事に、大井町駅は改札が前にしかないため、乗客を分散させることもできない。結果、急行電車の先頭車両は大井町行の奴隷運搬車のような状態になる。まあ、極めて殺伐としている訳だ。

そのような状況で与えられた席は、出入口1ヶ所あたり7人掛けx2列で14名分になる。基本、3列なので4番目まではだいたい座れて、5番目の人は運次第ということかな。

そもそも座りたくて並んでる人で、急いでいる人が5番目あたりに並ぶと、ドアが開くと同時に駆け込み、競争になる。座ることを目的とした人たちの塊は、さながらイス取りゲームのようになってくる。

大の大人がケツを振り合い、僅かな隙間にケツをねじ込もうとする。ゲームと違うのは、その妙な勝負が終わった後に、ゲームに関係ないさらに多くのヒトが、ドンドン入ってくることだ。

結果、負けたヒトは完膚なきまで攻めこまれることになる。今日も勝負に負けて、その自分に競り勝った人を睨んでいる輩がいた。

こんな事ばかりが続くと、ヒトの心も段々と荒んでくるだろうな、と思った。思いやりも無くなり、気遣いも無くなり、自己中心的な考え方に支配されて、感情も失い、ただ淡々と生きる、そんな生き方になってしまいそうだ。

何となく、今までの流れで一番前に乗ってたが、今度は後ろの車両も確認してみよう。

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