2010年1月4日月曜日

お出かけ不要?

最近の気にいらないCM。
まぁCMってのは、提供主体のご都合主義で制作されるので、内容にバイアスがかかるのはやむを得ない。が、社会的な行動に悪影響を及ぼすような「害のある」CMは、すぐにでも休止してもらいたいものだ。

少し前の「エコ替え」も商業主義が鼻について不愉快だった。本質的に新しい資源を使わない事はエコにつながるが、無理矢理買い替えることは、エコでも何でもない。そして、新垣由衣がか細く「便利ではじめる、エコでつづける」と歌うNTT東の光フレッツも同類だ。

まず、逆なんだよね、考え方が。
エコでは続きませんよ、何事も。本来、「エコではじめる、便利でつづける」というのが自然の行動だし、そうであってこそ、自然にエコ活動ができる、というものだろう。

そして、エコ活動の中にある「お出かけ不要」は、何なんだろう?お出かけしないことがエコだとても言うのだろうか?確かに、車や電車に乗らない訳だから、CO2の排出削減には少しは寄与するのかもしれない。が、あらゆる人が外出を控え、街が閑散とする風景は、想像するだけでおぞましい。エコ、いやCO2排出削減のために個人の愉しみを捨て、街を殺し、国を滅ぼすなんて愚の骨頂だろう。

「エコ替え」も「便利ではじめる、エコでつづける」も、大企業のエゴの固まりだが、そんな事はどうでも良い。CMは企業エゴの結晶なのは分かっている。ただ、売らんがために間違ったメッセージを平気で流す、そのメンタリティが、許せない。それが、日本を代表する大企業であるからなおの事だ。

そう考えると、何のインパクトもない某ゼネコンの平和ボケCMは、無害なだけ、まだマシなのかもしれない。

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