2010年8月30日月曜日

カラフルな人生

100年前のロシアで撮られた写真がある。なんと、カラー!しかも、鮮明!

http://www.boston.com/bigpicture/2010/08/russia_in_color_a_century_ago.html
撮影された当時には、カラーで復元する技術はなかったと思われる。光の原理に基づき、RGB三色のフィルターをかけた3枚のモノクロ写真を残しておけば、いずれカラーで復元されるだろうと考えたのか。

モノクロでしか見たことのない昔の人物、風景をカラーで見ると、突然としてリアリティを増してくる。彼らも僕らと同じように、二度とこない時間を懸命に生きていたのだと思うと、少し切ない気持ちになる。

モノクロは余分な情報を落とすことで、カラーよりも饒舌に語り始めることがあるが、やはり絶対値としての情報量が少ない。

会社のフィルターを通して見るモノクロの世界から抜け出し、カラフルに生きないと、風景に埋没して無価値になり、リアリティのない過去のヒトになってしまう。

0 件のコメント:

コメントを投稿