2010年11月12日金曜日

情報隠蔽と情報漏洩

ある国家公務員が情報漏洩した。理由は、国が不当に情報隠蔽したから。

国家公務員として、いや勤め人として許される行為ではないのかもしれない。でも、彼の勇気と行動に賛意を送りたい。

仙谷官房長官は記者の質問を受けて、「国民の過半数が公開を望んでいたとは思わない」と答えた。が、国民の過半数どころか、ほとんどが公開を望んでいたと思う。少なくとも、隠蔽するべき理由は言うべき段階にあったのではないかと感じる。

きわどい領域での国内法の適用には、それなりの覚悟が必要だろうし、万全の準備が不可欠だろう。やってしまった後で、国際紛争のタネになるのは目に見えているからだ。

あの領域での紛争解決は、二国間の取り決めしかない。国際組織は二国間紛争に積極的介入をしないからだ。だから、今の日本のように準備も覚悟もなく、主張だけするやり方は、通る訳がない。

もし、情報隠蔽が二国間紛争を食い止める何らかの手段に使おうと思ってたのなら、ビデオが公開された今、そのカードを見せるべきだろう。そして、国民を納得させることが必要だと思う。

「一時の正義感で、そんな遠大な作戦を潰してしまったのね、意味なく、もしくは中国に気を遣っての事ではなく、国益を考えた上での行動だったんだ。バカな事をしちゃったな。」と反省させて欲しい。

民主党になって以降、通貨の引っ張りあいには負け、米中露とは関係が悪化し、韓には政治力の差を見せつけられている。少なくとも現時点までは、国益を損なう現象しか引き起こしてない。

今の状況での海保職員の行動は間違ってないと、大多数の国民が感じていると思うが、そうでない事を証明する責任は政府にある。

海保職員の行動を追求する前にやる事があると思う。

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