2010年11月8日月曜日

facebook deals

フェイスブックが新しいサービスを発表した。その名も「facebookdeals」。今のところ米国限定のようだ。フェイスブックの認知度自体が日本では極めて低く、日本で始めても苦しいのは目に見えているので、しょうがないところだろう。そう言う自分も例のとおり、かなり早期にアカウントは取っているのだが、もう何年もアクセスしてない。

どうもSNSの良さが分からない。

人は一つの人格の中だけで生きている訳ではないので、全ての活動が一つのサイトで白日のもとに曝されることに、どうも違和感を感じる。一方で、人格毎にサービスを切り替えて使うのは面倒だし、運用が難しそうだ。いきおい、適当にトリミングした人格を、特定のSNSへ写像して使う訳だが、そんな使い方でロイヤルティが高まるとも思えない。

まぁ、自分のSNSに対する感想はそんな感じだが、それはそれとして、フェイスブックはグローバルで5億人に上るユーザー情報をテコにして、Places、Dealsと新しいサービスを出してきている。

Placesはユーザー情報と位置情報を紐づけたもので、海外で言えばFoursquare、国内だところプラが有名なサービス領域。Dealsはほとんど実施されていないサービス領域で、私と私の場所と周りの情報を整理して表示する、というもの。

実はこれ、Kozchiに近い。

Dealsは「私」情報を中心にして、GPSで場所を、そして周りの情報を表示する形だが、Kozchiは「私の場所」情報を中心に、周りの情報をメールで取り寄せる形だ。つまり、「私」情報がない。

先のSNSに対する意見と重なるが、日本において「私」情報の共有はあまり受け入れられないのではないかと感じている。mixi、GREE、モバゲーといった日本のSNSは基本的に匿名であり、本当の意味での「私」情報の共有ではない。

facebook dealsの発表は、二つの意味で朗報だと感じた。一つは世界的に私の場所と周りの情報、というサービス領域に注目が集まり始めている事。もう一つは「私」情報の共有が苦手な日本においてfacebook的SNSを基点にしたサービスは限界がある事だ。

前途は多難だが、まだまだ可能性がある。そう信じている。

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