2011年3月21日月曜日

第四次産業

先日、気になるキーワードを聞いた。第四次産業。

第一次産業の生産性向上が人余りを生み、第二次産業が発展した。同様に第三次産業も生まれ、今、第三次産業においても人が余っている、と。

つまり、第四次産業が生まれる余地ができた、ということ。

それぞれの産業にはそれぞれの価値がある。第一次産業では人間の生存に対する基本的な価値を提供している。第二次産業はそこに便利という価値を、第三次産業では生活の豊かさという価値をアドオンしている。

産業が高次化するにつれ、価値は複雑化する。パソコンなんて端的で、CPUのクロック数を競ってた頃は、それが便利の代替指標で、極めて画一的に表現されていたが、今となってはクロック数なんて気にする人はほとんどおらず、何ができるかに焦点が絞られている。

そういった意味で第四次産業には、より複雑な第四の価値が求められるだろう。

今回の震災を経て、少なくとも日本人の価値観は変化の時機を迎えている。基本的な生存は当然のものとして、便利や生活の豊かさを超越した精神の豊かさが第四の価値なのかもしれない。つまり、精神の豊かさを作り出す産業が第四次産業となり、人々はそこにお金と時間を投入するようになる、ということだろう。

未だ1.5次産業である建設業で働く身としては、儚い夢かも知れないが、第四次産業にジャンプしてみたいとも思うし、ジャンプできる道を探している。

2 件のコメント:

  1. 精神の豊かさも、貯めて、譲渡したり、相続したり、略奪したりできるものですから、第四次産業となり得るかもしれないですね。

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  2. なるほど。そうなると、精神の豊かさというのが計測できるものになる必要がありますね。

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