2011年3月28日月曜日

元に戻さず、土地に合わせて、未来へ

そろそろ復興の形が議論され始めているが、元に戻さない事が大事だ。よく早期の「復旧」をと言われるが、旧に復するのでは、神戸の失敗を繰り返すだけだろう。

神戸は単に復旧し復興した。県や市にリーダーシップやビジョンがあれば、新しい都市のあり方を見出せたはずが、復旧を焦り何らの新しい方向性も提示できなかった。できたのは、災害に対する行政の取り組み方だけだった。つまり、目の前の火事を消す事だけ。

それも、役に立ったのは前回の災害まで。今回の大震災においては、基礎自治体すら崩壊し、阪神大震災以降培われてきた行政の対応方法では明らかに不十分だった。

今の段階でまごまごしていると、神戸の二の舞になる。新しい都市のあり方を見出せずに、単に復旧し、100年後に禍根を残すだろう。しっかり国が主導し、新しい日本のモデルとなる都市のあり方を造り上げなければならない。今の政府に求められているのは、もはやその一点だろう。

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