2012年4月6日金曜日

日本が原子力技術の鍵を握っている

原子力は日本がリーディングカントリーだ。というか、商用炉は日本メーカーが関与しないと作れないのが現状だ。これは、スリーマイル島が契機になっているようだが、米国メーカーが手を引いたり、日本メーカーと手を組んだりした結果だ。

世界の原子力技術を一手に担っている日本が、原子力技術から手を引く事は、既に許されない状況ではないだろうか。

このままで行くと、中国メーカーが原子力の最先端技術を持つ事もあり得る。中国の国内需要を考えると、原子力を担う国策企業が現れることは既に既定路線のような気がする。日本だから平和利用のみで済んでいたが、中国だとそうはいかないだろうし、レアメタルと同じで、いずれそれを政治的な武器に使う日がくるだろう。

今、日本が原子力から手を引くと、世界はいずれ大混乱に陥るだろう。何らかの問題が起こった時に、エネルギーを心配しなくて良い国と、太陽の出ている昼間しか戦えない国では、勝負にならない。

世界のために日本は、原子力技術を堅持するべきではないだろうか?ナイーブな世論を受け止めて、原子力技術を捨てて良いのだろうか?技術だけは持ってるが商用炉は稼働していない、という国の技術は信用できるだろうか?それとも、そんな事はアメリカに任せておけばいいというのだろうか?

原子力は、高度に政治的な問題なので、一般世論は、一旦横に置いて議論するほかない。そして、原子力が存在する事を前提に、あるべき姿を模索するしかないと思う。

その程度の民度の高さを、日本国民は求められていると思う。

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