2009年6月19日金曜日

郵政の問題ってなに?

超非効率組織だった公社を解体して、営利企業として効率的運営をしてもらおう、というのが郵政民営化だったのでは?

その過程で不良資産や不要組織が洗い出されてくるので、それは、将来のために今のうちに膿を出して、出血覚悟で大手術をしましょう、ということじゃないの?そして、今はまだ手術中なんじゃないの?手術中に医療関係者以外の人が入ってきて、主治医に文句をつけたら、その手術ってどうなっちゃうの?

そもそも手術中に西川さんが何か悪いことしたっけ?

かんぽの話は、バカみたいな投資のツケをどうやって払うかと言う話で、買い叩かれたとか、どこかに不当な利益がプールされた、とか以前の問題を解決したかったんじゃないの?来年になったら誰かが200億くらいで買ってくれないと割り合わないよね。こんなの損切りなんだから、相対で取引してくれる会社が現れたら、焦らず、でも速やかに売り抜けるしかないでしょ。

東京中央郵便局は、歴史的建造物の価値なんて極めて主観的なんで、オーナーが改築と言えば改築だし、残すと言えば残るんだよね。トキを焼き鳥に、なんていう大げさな例えを出すなら、焼き鳥になっちゃったり、なりそうになっているトキはいっぱいいる訳で、じゃあどのトキを食って、どのトキは食わないんだ、という事になる。全てを残すなんて選択肢はないからね。その時に唯一口を出せるのはオーナーだけだよ。経済合理性に基づき、残す事の価値と建て直す事によるメリットを両天秤にかけてね。総務大臣の出る幕はないはず。けっこうヤバいトキが北海道にある。「タウシュベツ川橋梁」は何とかならんのかね。

後は、官僚の不祥事。こんなの西川さんのせいじゃないし、それを是正するために経営している訳だから、膿が出てきたのは正しい改革の成果と言えるんじゃないの?

何を持って、西川さんを糾弾し、郵政民営化を止めようとしているのか、その意図が分からない。いや、正確にいうと政治家の意図は分かるけど、国民の気持ちは分からない。手遅れになっちゃうよ。

先日、熱海の例を出したけど、もう後戻りはできないんだよ。嫌でもスクラップにしないと。高度成長期の不良ストックを処分できる最後のチャンスだった、という日がきそうで怖い。


1 件のコメント:

  1. 確かに、結果の正当性は多くの専門家には分かるかもしれないが無知な一般大衆には分からない。
    しかし、結果の正当性を確認するにはプロセス(意思決定過程)が最重要だと思う。
    実は、そのプロセスが無茶苦茶だってことが一般大衆の反感を買ってしまったわけだと思います。
    「オリックスと郵政の出来レース」と言われれば反感を買うことは間違いないと思います。

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