2009年6月8日月曜日

アンチものづくり

「ものづくり」「人づくり」「技能伝承」。昨今の高齢化や企業の不祥事を受けて、様々な所で取り組みが進んでいる。

豊臣秀吉の時代、陶器の品質と製造量が飛躍的に上がった。その原因は、当時技術の進んでいた中国や朝鮮半島から陶工を3万人も連れてきたところにあるらしい。その背景には、上級社会における茶道の流行があり、カネに糸目をつけずに品質や新しさを追求した結果だという。

つまり、ものづくりはそれ単体では成立しない、と言うことだろう。

ものは、売れてナンボであり、売れるからこそ、新しいチャレンジも品質の向上も存在し得るのだ。そして、売れるからこそ、人づくりが大切で、技能は伝承されるべきなのだと思う。

売ることへのフォーカスが欠落した「ものづくり」に意味はあるのだろうか?ゼネコンは何を売って生計を立てているのか?今一度、何のために「ものづくり」「人づくり」「技能伝承」が必要なのか、考えてみる必要があるのではないだろうか。

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