2010年3月10日水曜日

環境が整った時

想定するシーンの発生確率と繰り返し頻度が、アイデアをビジネスに昇華するための方針を決めることになる。

例えば、環境が整った暁には充分な確率と頻度で想定シーンが発生すると予想される場合と、そもそもの確率や頻度が期待できないアイデアとでは、持って行き方は全く違うだろう。

当たり前か。

発生確率や頻度が高いアイデアの場合は、シーン発生に至る環境整備に力を注がざるを得ないし、逆に確率や頻度が低いアイデアは、ビジネスに結びつけるための、顧客の意識喚起に焦点を絞る必要がある。

もう少し詳しく書くと、夢物語のような想定シーンであっても、環境整備をしっかりすることで、一線を越えた途端に一気に動き出す可能性は、ある。その場合は、シーンをリアルに緻密に想定することと、そのシーン設定に基く環境整備に力を注ぐことが大事になるという事である。

一方、発生確率や頻度が低い場合とは、いわゆる不急の商品か不測の事態という事だろうから、それに対する必要性や備えといった意識喚起を強調する必要があるだろう。さらに言うと、ビジネスとして正直に取り組むならば、初期投資をなるべく少なくする工夫が必要になる。

家電のように、個人単位で見ると不急の商品であり、購入機会の発生確率も頻度も低いビジネスでも、マクロで見た時には確率も頻度も充分な領域もある。これは、生活必需品だからだろう。

このような商品は、環境整備を入念に行い、購入に至る言い訳を提示するといった、上記2類型のハイブリッド的アプローチが必要になりそうだ。

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