2010年5月7日金曜日

ドラッカー語録

今、ドラッカーの「ネクスト・ソサエティ」を読みなおしている。諸般の事情で読了には至ってないが、10年ほども前に著されたものとは思えないほど、現在の状況を書き記している。社会の変化をつぶさに観察するだけで、偉大な予知能力を持つ事ができる事がわかる。

ネクスト・ソサエティとは別に、ドラッカーの卓見を書き連ねたものが手元にあったので、この機会にアップしておく。

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マネジメントには、自らの組織をして社会に貢献させる上で3つの役割がある。
第一に自らの組織に特有の使命を果たすことである。第二に、仕事を通じて働く人たちを生かすことである。第三に、自らが社会に与える影響を処理するとともに、社会に存在する問題の解決に貢献することである

マネジメントには、基本とすべきもの、原則とすべきものがある。しかし、それらの基本と原則は、それぞれの企業、政府機関、NPOの置かれた国、文化、状況に応じて適用していかなければならない。それは、いかに余儀なく見えようと、いかに風潮になっていようとも、基本と原則に反するものは、例外なく、時を経ず破綻する。基本と原則は、状況に応じて適用すべきものではあっても、断じて破棄してはならないものである。

未来を築くためにまず初めになすべきことは、明日何をなすかを決めることではなく、明日をつくるために今日何をなすかを決めることである。

【イノベーションの種】
1.予期せぬ成功と失敗を利用すること
2.ギャップを探すこと
3.ニーズを見つけること
4.産業構造の変化を知ること
5.人口構造の変化に着目すること
6.認識の変化をとらえるとこ
7.新しい知識を利用すること

【イノベーションの原理】
1.7つのイノベーションの種を探し、見つけ、分析すること
2.外に出て、見て、聞くこと(客や利用者を見て、彼らの期待、価値観、ニーズを、知覚によって知ること)
3.焦点を絞ること
4.小さくスタートすること
5.最初から一流、トップを狙うこと

【してはならないこと】
1.凝り過ぎること
2.多角化し過ぎること
3.イノベーションを未来のためだけに行なおうとすること

【ポストモダンの作法】
1.見る、そして聞く
意思決定において、事実ではなく、意見から始めることが重要
2.わかったものを使う
すでに起こった未来。予期せぬ成功。
3.基本と原則を使う
基本と原則を補助線とする。基本を忘れた経営は必ずや失敗する。
4.欠けたものを探す
わからないもの、未知なるものにイノベーションの種がある。
5.自らを陳腐化させる
あらゆるものが陳腐化するがゆえに先手を打って、主導権を握る。
6.仕掛けをつくる
成功を追及していく。うまくいったことの検討に時間を使う。
7.モダンの手法を使う
限界を意識し、使えるものは使う。分解して組み立て直すなど。

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