2010年5月26日水曜日

メールの普遍性

携帯電話に代表されるハード、プラットホームとしてのインターネット、インスタントメッセンジャー(IM)のようなソフトやサービスが、どれだけ進化しようがメールは今後も使われ続けると思う。

大きな理由は、メールがオンラインとオフラインを切り替えて使う非同期サービスだからだ。

TwitterやIMやフェイスブックを活用している人には分かりにくいかもしれないが、多くの人は、常にオンラインでいたい訳ではない。

同期サービスといえば、Twitterなんかは典型的だが、自分が同期していない間も時間は流れ、話題は先に進んでいる。もちろん検索すれば確認できるが、基本姿勢としては、流れに身を任せて過去は追わないんだろう。だからできるだけ流れの中にいて、Twitterを思考の外部フローとして活用している。実際、そこまでのヘビーユーザーが周りにいないので、よく分からないが、Twitterを活用している人はiPhoneが手放せないだろう。

外部フローとしての同期サービスは、良質なディスカッションルームとしての役割を果たすのかもしれない。その意味では理解できるが、外部フローを必要としている人もタイミングも、そんなに多くない。

メールは非同期サービスだ。

コミュニケーションにおいて非同期性は非常に大事だと思う。と言うのは、人の行動もリテラシーも同期しえないからだ。だから、時間、場所、道具を同じくする人たちとのコミュニケーションと同じくらい、時間、場所、道具を共有しない人たちのコミュニケーションも必要だし、なくならない。

メールはインフラだ。

かつては一部の人の道具でしかなかったが、携帯電話で使えるようになって、道具として唯一共有できるレベルになっているのが強みだ。いまや、老若男女問わず、みんなメールを使える。道具を普及させる上で、その作法を周知するのが最も難しいが、メールだけはそのハードルをとっくの昔に超えている。

こういったサービスは、コミュニケーションの質とかスピードによって使い分ける類いのものだが、その意味でもメールが果たすべき非同期サービスとしての役割は大きく、非同期サービスのパラダイムシフトが起こらない限りは使われ続けるのだろう。

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