2010年5月14日金曜日

全てはタイミングでしかない

AppleとFacebookが提携するという噂に過剰反応しているエントリーがあった。

曰く、今までの携帯キャリアは電話帳を軽視しすぎている、と。電話帳がソーシャルにつながれば、そのつながりの強弱や関係性が明らかになってくる、と。だから、この提携は今年一番の、いや今世紀一番のニュースなんだ、と。

個人的には、両者の提携というかiPhone OSにFacebookが入り込む事はないと思うが、この記事を読んで、やはりものごとの成否を握るのはタイミングでしかないと、確信した。

たぶん、ソーシャルな電話帳なんてアイデアは、昔から腐るほどあっただろうし、そこから生まれる便益なんてのも語り尽くされているように思える。

しかし、ソーシャルである以上、そこへの参加者が多くないと意味がない。正直な所、Facebookの中だけで全てのコンタクトを網羅できる人は極めて少ないだろうし、日本においてはなおさらだろう。

みんながiPhoneとFacebookを使えば、理想的なソーシャルウェブの世界に近づくかも知れないが、現実としてありえない。

でも、グローバルで数千万台に及ぶiPhoneネットワークと、登録人数が4億人とも言われるFacebookコミュニティが現実としてあればこその、ある種リアリティを持つことができた噂だろう。

同じことを言っても、時代的な必然性や前提となる環境条件が異なると、その現実味はがぜん変わってくる。

そう考えると、その昔に夢だとして片付けたアイデアを掘り起こし、今と近未来を正しく評価することで、非常に実現性が高く意味のあるビジネスへと昇華できるのだろう。

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