二匹目のドジョウを狙う環境省の「国民運動」。あまりに浅はかで、刹那的で哀しくなる。
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クールビズの次は「朝型生活」、日光活用しCO2削減
http://www.asahi.com/eco/TKY201006210079.html
家庭の二酸化炭素(CO2)排出量を減らそうと、環境省は21日から早寝早起きの朝型生活を呼びかけるキャンペーンを始めた。朝型生活で電力の使用を減らし、地球温暖化防止に役立てるのが狙い。
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まず、国民運動という位置づけが気に食わない。そもそも早起きな人は、人から、ましてや国から言われるまでもなく、早寝早起きを実践している訳だし、そうでないひとにとっては大きなお世話だ。
クールビズでもよく分かったが、日本人は、特に会社などの組織体では、自分の考えよりも、(都合の良い)大義を優先する傾向が極めて強い。実際、自分の上司も「長いものには巻かれないとしょうがないだろう」という考え方なので、良く分かる。
基本的に、都合の良い大義は都合の良く使われ、都合の悪い大義は無視されるので、政治的に使う場合は気をつけた方が良いだろう。
そして、早寝早起きを呼びかけると言うのは国の仕事ではないと思う。こんなのは、個人の心掛けの話であって、そこに「CO2排出削減」と言った空疎なニンジンをぶら下げたところで、何の意味もない。
今回の国民運動と同等以上の効果を持ち、国としてすべきなのは、サマータイムの導入だろう。これは実質的に早寝早起きと同義だ。
なぜ、サマータイムの導入についての議論を深めることなく、早寝早起きといった情緒的な施策を、短慮かつ刹那的に進めようとしているのか、そこに現政権の問題があるように思える。
2010年6月28日月曜日
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私もサマータイムを導入すればいいと思います。
返信削除クールビズについては、そもそも温暖多湿な日本でスーツにネクタイという装いが適切なのか、ということを根本的に考えないといけないんだと思います。
コメント、ありがとうございます。
返信削除朝の弱い自分としては、サマータイムにでもならないと、なかなか早寝早起きはできそうにありません。。。クールビズも、Tシャツやポロシャツ、かりゆし、短パンでもいいんじゃないかと思いますが、それができるのは外資かベンチャーだけですね。クールビズに加えて、快適性とか生産性とかをもっと真剣に考える時期にきているんだと思います。