2010年9月8日水曜日

ソーシャルゲームの立ち位置

そう言えば先日、佐々木俊尚さんのtweetでテレビCMに関する面白い考察をしていた。

『サラ金(消費者金融)→パチスロ→法律事務所→ソーシャルゲームとTVCMに出稿する広告クライアントの主流は21世紀以降移り変わってきたけども、業態は違えど"これらのビジネスターゲット"が全く変わっていないことに注目すべき』

食いものにされているのは常に同じ層で、また、この層はよくテレビを見る層でもある。つまりテレビ番組は、彼らにウケるよう企画されている訳で、そうとは気付かずに見ている我々は、そちらに誘導されてる訳だ。

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SNSはどうも性に合わず、ほとんど使ったことはないが、アカウントを持った数年前はどちらかというとGREEに肩入れしていたように思う。完全にMixi優勢だった時期だから単なる判官びいきだったんだが。

最近のGREEはどうも好きになれない。

同じくDeNAに関しても、Yahoo!オークションよりビッダースを信頼し、チェックしていた時期もあった。

同じく、最近のDeNAは好きになれない。

単にゲームをやらないからだとも思ってたが、佐々木さんのtweetで理解できた。彼らは消費者金融やパチンコと同じ穴に入ってしまったからだ。射幸を煽り、依存度を高めるそのあり様は、見方によっては麻薬と同類かもしれない。

はてなのCTOがGREEに転職したように、エンジニアにとってライバルのいる関係は、新しい事へのチャレンジをするに適した環境でもあり、理解できる。

ただ、ビジネスとして見た時に、そんな企業が今現在、最も伸びているITベンチャーだとは情けない。さらに、それらに肩入れするVCを始めとする企業も、日本のITベンチャーをどうしようと思ってるのか、聞いてみたい。

ソーシャルゲームのように、社会に資するインフラとなり得ないサービスが、メインストリームになってはいけないと思う。消費者金融やパチンコのように「必要悪」というポジションでないとおかしいだろう。

そういった観点で、儲けるのは良いが日本のITベンチャー/Webサービスを代表しているような顔をされるのを快く思ってない人も多いのではないかと感じている。

自分なんかが言っても、何とかの遠吠えでしかない訳だが。

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