2010年9月20日月曜日

認識のズレ

会社の人と話をしていて、全くかみ合わないのは、将来への展望というか、キャリアパスの考え方というか。

自分は、今現在ある程度高い地位にある人の勇気ある決断を望んでいる。まだ、そこまで逼迫した状況ではないので、仕方ないのかもしれないが、会社を辞めた後にどのようなパスが有り得るのかを示すのも年長者の役目だと思うからだ。

例えば、課長で出ていったら、その後どんなパスを描けるのか?部長では、センター長では?さらに上のポジションでは?

例えば、どこまで社外での知名度が上げた後で独立したら、こんな仕事ができて、こんな未来が有り得るとか。例えば、研究をひたすら続けて、オンリーワン技術を身に付けたら、こんな未来が待っているとか。例えば、しがない形で会社人生を全うしたら、その後はこんな事しかできないとか、いや、こんな事ができるとか。

一流の会社を謳うなら、何をどこまですればどうなるかの、ロールモデルが一杯あってもおかしくない。逆にそれがないと、何をするにしても、何の指標や道標をも持たずに自分で歩んで行くしかない。誰かに連れて行って欲しいとは思わないが、何らかの地図はあった方がいい。少なくとも、社内での振る舞いは、そういったものが無いと、情熱を傾けるのは難しいだろう。

そんな意味で、明らかに上がりのポジションの人や、これ以上上に行く目のない人には、そういった規範を示して欲しいと思ってた。僕たちに色んな可能性を見せて貰いたいと思っていた。

こういった議論は、社内でも意見が分かれる、というか、賛成してくれる人はいない。

みんな何を参考に人生を選択するんだろう、といつも思う。別に選択なんて無いのかもしれない、とも思う。そんなの、誰かを参考にするようなイシューではないのかも、とも思う。

でも、自分の人生だし不安だ。何か、仄かな灯りでも良いから、足元だけでも良いから照らしたいとも思う。まあ、どうすれば上のポジションに上がれるかの指標すら曖昧な会社に望むべくも無いが。

きっと自分の身の周りに、そういったロールモデルを見つけられた人は稀なんだろう。多くの人は、歴史上の人物や著名人の振る舞いを参考にして、自らの身の振り方を考えていくんだろう。

つまり、歴史に学ばない人は、変わりようがないという事かも知れない。

自分も直接に部下や後輩がいる訳では無いが、何らかの範を示すような時期にきている事は感じる。

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