2010年10月27日水曜日

買わない理由を公表せざるを得ない

Apple製品は、多くの人を惑わせるようだ。どの製品も必ず、買わない理由を並べ立てる人がいるからだ。

iPhoneの場合は、ガラケーや他のスマートフォンとの比較をもって、iPadはノートパソコンやネットブックと比べて、そしてMacbookAirはその人が持っているデバイスの代替になるかという視点から、様々な理由が並べられる。

ブログなどで買わない理由を公表しないと、思わず買ってしまいそうになる魅力があるんだろう。その証拠に、類似・競合デバイスで、わざわざ買わない事を表明するようなモノは、見た事がない。

Apple製品はどれも、技術的には枯れており、決して最新の部品が使われている訳ではない。だから余計に、今までスペック中心に語られてきたデジタルデバイスでは、ツッコミ所が満載で、買わない理由を作るのに苦労しない。

例えば、最新のMacbookAirでは、CPUがCore2Duo1.4GHzという、3年ぐらい前のモノを使っている。正直、不安を感じる。今どきのスペックじゃない。SSDの容量も小さいし、重さもサイズも拡張性も日本製品で同等以上のものは、ある。

でも、使ってみると全ての不安は払拭された。今まで必要だと思ってたモノはなんだったんだ、と感じるくらい。一旦踏み込むと、今まで当たり前だと思っていたスペックがリセットされる。新しい土俵が生まれる。前回のエントリーの続きで言うと、新しいマトリョーシカを作った、と言う事だろう。

こういうのが、本当の「ものづくり」であり、全ての企業が本来目指すべき方向性なんだと思う。

新しい土俵、新しいマトリョーシカを作れなければ、企業の意味は半減するだろう。ハードルは高いが。

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