2010年12月8日水曜日

つなぐ、とは

マチカドサーチエンジンはもともと、お店をつなぐことが地域の活性化につながるという思い込みから始まっている。この考えは間違ってないと思うし、繋がりがイノベーションを起こした例も多い。

人がつながり合う事で会社という大きな組織を形成し、社会を変えるような大きな仕事もできるようになった。お金をつなぐことで、為替という概念が生まれ、グローバルな商取引が可能になった。情報もWWWでつながり合う事で、大きな意味体系を形作るまでになった。

どんなものでも、つなぐっていうのは何かしらの変化をもたらすものだと思う。今までスタンドアローンだと思ってたものの間に線を引いたとたん、そこに意味が生まれることって、そんなに稀な現象じゃない。

スティーブ・ジョブズはスタンフォード大でのスピーチで、「Connecting the dots.」と言った。ポツポツとつながりを意識せずにやった過去の行為も、いずれつながり一つの大きな体系を作る、過去、現在、未来をつなぐ見えない糸が、いずれ見える時が来る、ということ。

目に見えないものをつなぐことは意外に簡単だが、目に見えるものをつなぐのは意外に難しい。もっと具体的に言うと、情報に置換えれるものはつなぐことができるけれど、情報に置換えられないものをつなぐことには工夫が必要だ。今後は、今まで情報に置換える事が困難で、つなぐことができなかったモノがつながる時代になるだろう。

マチカドサーチエンジンは、お店の情報をつなぎ、それによってお店同士をつなぐようなことを考えている。お店がつながることによって生まれる変化は、今はまだ分からない。でも、商店街の弱体化、お店がスタンドアローン化が顕著な現代において、さらに今後コミュニティの重要性がさらに高まる中で、お店を孤立させない新しい形の商店街のあり方を提案する事は、方向性として正しいと思っている。

それに加えて、つなぐ事、つながる事にどのような意味があるのかを整理し、理解するために、「つなぐもの」と「つなぎ方」について考えている。

【つなぐもの】
人、モノ、施設、建物、金、土地、時間、技術、感情、国
言葉、会社、表情、行動、動き、過去、未来、現在、制度、健康

【つなぎ方】
寄せ集める、組み合せる、変換する、向きを揃える

例えば、
人と行動をバルク的に寄せ集めるとfacebookができあがります。人と言葉をバルク的に寄せ集めるとtwitterになります。言葉を集めて変換すると翻訳サービスになるし、金を集めて向きを揃えたものが金融サービスだったりして。

こんな他愛も無い、思考ゲームからマチカドサーチエンジンの新しい切り口だったり、新しいサービスへの糸口が見えるんじゃないかな。よろしければ、皆さんもどうぞ。

Connecting the Shops.
マチカドサーチエンジン
http://www.kozchi.jp/

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