2011年1月3日月曜日

デジタル案内板/デジタルガイドマップ

お店の集積度が高い街や施設には、必ず案内板がある。そういった街や施設を訪れる人の利便性を考えると、どういったお店がそのエリアに存在するのかを知らしめる必要があるからだ。

案内板の活用状況は、極端な2つのパターンに分かれることが多いように思う。

極端に混み合っているか、ほとんど人が立ち寄っていないかだ。ららぽーとのような施設ではいつも混み合っているが、商店街などで案内板の前が混み合っている事はほとんどないように思える。お店の集積度によるのだとは思うが、街を構成する要素としてお店がある商店街と、お店だけで構成されているショッピングモールの違いとも言える。

いずれの場合にも共通するのが、検索性の悪さだ。

大概は、自分の望むお店を欄外のリストから探しだし、そこに振られた番号を地図で確認しつつ、現在地との相対関係を理解する必要がある。情報が多ければ多いほど検索は一筋縄ではいかず、多くの時間が掛かり、時間が掛かるから混雑する。施設側もカテゴリーで分類したり、五十音で分類したり、写真を載せてみたりと、様々な工夫をこらすのだが、情報の増加と検索性の低下は結局いたちごっこのような状態になり、ほとんど改善される事も無い。

また、案内板は物理的に決まった場所にしか置けないので、人が集まりやすく混雑に拍車がかかる。

案内板と同時にガイドマップを用意している場合も多い。ショッピングモールの場合はラックに並べられており、どちらかというと明確な目的を持っていないお客さまが持って行く例が多いように思う。自分の場合は、職業柄というか趣味的に、ガイドマップを集めているが、ほとんどの人は、そのエリアを離れた途端に廃棄するのだろう。多くの場合は上質な紙で、丁寧に作られているので、結構単価は高いと思う。そう言う意味では、非常に資源を無駄にしている感じもする。

以前、いくつかのショッピングモールで、案内板および紙のガイドマップの利用率を調べた結果、案内板に立ち止まる人はおおよそ10%程度、紙のガイドマップは1%程度だということが分かった。やはり、案内板を設置するだけの意味はあり、来訪者の少なくとも10%はお店を探していることになる。課題は、最初に挙げた検索性の悪さだけだろう。

では、検索性を上げるために、何ができるだろう。解決策は見えている。

物理的な案内板だから、情報量にも限界があり、かつ、検索もフレキシブルにできない。物理的な案内板だから、目当てのお店の場所だけではなく、自分の居場所まで地図上で理解する必要がある。物理的な案内板だから、記号化された地図の中から、目的とするお店以外のお店を「偶然に」見つける事が難しい。すなわち「ついで買い」を意図的に誘発できない。物理的な案内板だから、お得情報など集客に結びつく情報を組み込めない。物理的な案内板だから....

つまり、案内板やガイドマップをデジタルにすればいいんだ。

では、デジタル案内板、デジタルガイドマップの現状はどうかというと、物理的な案内板以上には役立ってはいないのが現実だろう。これも理由は簡単で、パソコンから見ることを前提にしたホームページで代用しているから、または携帯対応していても自分の位置との連動が取れてないからだ。また、情報に辿り着くのに何階層も深く掘り下げていく必要もあり、意外にオンデマンドに簡単に使えるものではないという点が、大きな課題だろう。

こういった課題に対して、既存のシステムやサービスが対応できるているかというと、必ずしもそうでもない。というか、対応できるサービスは現状存在しないと言っても良いかも知れない。マチカドサーチエンジン以外は。

理由はある。

まず、ショッピングモールのような施設は屋内にあるので、正確な自己位置が把握できない。さらに、ショッピングモールや商店街などは物販店が半分以上を占める場合も多い(既存のサービスが対象とするのは、主に単価の高い飲食業(特に居酒屋など)に限られる)。さらに、お店にはネットワークが導入されていない例も多く、店頭での電源確保も困難である。

マチカドサーチエンジンは、電源不要、ネットワーク不要、GPS不要、安価、簡単、メールを使ったシステムなので、誰でも使え、簡単に始められて、いつでも止められるといった、既存サービスにはない特長がある。


そもそも商店街やショッピングモールといった枠組みを超えたつながりを作っていくことが目的でもあるので、一緒に「つながり」を作ってくれる人、大募集中です。

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