2011年4月4日月曜日

情報開示とは

情報開示には、数字と規制と意味を含んでいると思う。

客観的な数字は、とにかく迅速に正確に出すべきだが、それだけではない。規制数値は数字だけが一人歩きするのは避けなければならない。規制数値の意味は決して風評を呼ぶようなものであってはならない。

開示された情報の善し悪しは、それらを受けて、人々が適切な判断ができるかどうかによる。

どんなに弁が立とうが、どんなに理路整然としゃべろうが、最終的に情報を受け取る人間が間違いなく判断できなければ意味が無い。東京電力やマスコミや政府を一意に批判するつもりはないが、彼らが伝えてくる情報は、その体を為していないと言える。

東電が出す情報は、遅くかつ間違いが多い。人間誰しも間違いはあるので、そこを責めてもしかたがないが、これだけの事態だから、相応の集中力とマンパワーをかけて、万全を期すべきだろう。きっとそうしていると信じているが、その割には...という感想を抱かざるを得ない。

そして、マスコミは数万倍、時には数億倍という数値を出す。そのセンセーショナルな数字にどんな意味が含まれているのかは、ほとんど伝えない。だから、皆が不安になる。放射能は目に見えないから、数値だけが頼りだ。その数値が曖昧では、ゼロのみが唯一絶対安心数値としてまかり通ってしまい、人々を過剰な行動に走らせてしまう。

政府は風評被害を作る為にいるようなものだ。今大事なのは、新しい国のデザインをする事、そのために必要な原資を確保する事だろう。そういった大事な事を放っておいて「直ちに健康被害が...」とか「20〜30km圏内は屋内退避で...」なんて、国家騒乱罪を適用してもいいんじゃないか、と思える。

情報を開示するにはルールをしっかり認識しておく必要がある。最後は人の(正しい)行動に結びつくかどうかだ。日本を代表する人たちよ。しっかりしてくれ。

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